ウンシュウミカン「原口早生」における緑葉の分光特性と水分ポテンシャルとの関係

タイトル ウンシュウミカン「原口早生」における緑葉の分光特性と水分ポテンシャルとの関係
担当機関 長崎果樹試
研究課題名
研究期間 2003~2005
研究担当者
発行年度 2005
要約 ウンシュウミカン「原口早生」の樹に水分ストレスを負荷すると、緑葉における反射光の分光特性として、レッドエッジのブルーシフト現象を確認できる。シートマルチ栽培の強い水分ストレス下では、樹体の最大水ポテンシャルの変化とそのブルーシフトの変化が概ね連動する。
背景・ねらい ウンシュウミカンは、適度の水分ストレスを負荷することによって高品質果実の安定生産ができるが、適度な水管理の前提となる簡便な指標が存在しない。近年、リモートセンシングの分野で、植物が水分ストレスを受けると、その葉の反射光の分光特性として、レッドエッジ(急激に変化する680~750nmの分光反射率を1次微分して得られる最大値の波長である。)が短波長側にずれる現象(ブルーシフト(図1))が起こることが確認されている。そこで、その応用を図り、ウンシュウミカンの水分ストレスを簡易に測定できる計測器の開発を進めている。本試験では、ウンシュウミカンの分光反射スペクトルを測定することで、樹体が受ける水分ストレスを評価できるか検討する。
成果の内容・特徴
  1. 「原口早生」緑葉では、700~720nmの範囲にレッドエッジがある(図2)。
  2. 「原口早生」において、マルチ被覆時期と灌水量により土壌乾燥の程度を変えると、処理によりレッドエッジの波長の変動が異なり、強い乾燥でブルーシフト量が大きくなる傾向がある(図2)。
  3. 露地栽培のシートマルチ栽培により強い水分ストレスを負荷すると、最大水ポテンシャルとレッドエッジのブルーシフト量には、連動した変化がみられる(図3)。
  4. 露地栽培のシートマルチ栽培で弱い水分ストレスを負荷した場合は、最大水ポテンシャルとレッドエッジのブルーシフト量の間に連動した変化がみられない場合がある(図4)。
成果の活用面・留意点
  1. 本試験で使用している測定装置は、分光器、光源、反射プローブとの組み合わせによって構成されており、1点あたりの測定時間は約3秒と簡便である。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013338
カテゴリ 温州みかん 乾燥 水管理 リモートセンシング

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