保護殺菌剤を主体としたナスすすかび病の防除体系

タイトル 保護殺菌剤を主体としたナスすすかび病の防除体系
担当機関 佐賀農業セ
研究課題名
研究期間 2003~2004
研究担当者
発行年度 2004
要約 保護殺菌剤であるTPN水和剤とイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤を用い、散布間隔1週間で両剤を1回ずつ散布することをセット散布とし、ナスすすかび病の初発生時から約1ヶ月間隔でセット散布を繰り返す防除体系は、発生を長期間抑制する。本体系はDMI及びストロビルリン耐性菌に対し有効である。
キーワード ナス、すすかび病、耐性菌、保護殺菌剤、防除体系
背景・ねらい 加温促成栽培ナスの主要病害であるすすかび病は近年多発生の傾向が続いている。さらにこれまで効果の高かったDMI剤やストロビルリン系薬剤に対する耐性菌が出現し、使用可能な薬剤が少なく、生産現場では防除対策に苦慮している。そこで、耐性菌出現リスクの少ない保護殺菌剤を主体とした防除体系について検討した。
成果の内容・特徴
  1. 保護殺菌剤であるTPN水和剤とイミノクタジンアルベシル酸塩水和剤を用い、散布間隔1週間で両剤を1回ずつ散布することをセット散布とする。本セット散布をナスすすかび病の初発生時から約1ヶ月間隔で繰り返す防除体系は、栽培期間中の本病の発生を低く抑え、高い効果が持続する(表1、表2、表3、表4)。
  2. 本防除体系は、DMI耐性菌及びストロビルリン耐性すすかび病菌に対し有効である。(表2、表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 第1回目の散布となる初発生時とは圃場内で病斑を1個でも確認した時である。
  2. 本防除体系で使用する保護殺菌剤は、作用点が多く感染予防効果が主体であるため、耐性菌出現の可能性が低い。
  3. 自然発生条件下で本菌が感染してから発病までの潜伏期間は20~30日であるため、1ヶ月前後の間隔でセット散布を繰り返す。ただし、気象条件等により進展が予想される場合には、その1ヶ月の間隔を短縮する。
  4. 本成果で用いた保護殺菌剤の使用回数は、TPN水和剤4回、イミノクタジンアルベシル酸塩水和剤3回である。使用回数を厳守するとともに、随時他登録薬剤を本体系に組み込み、毎月のセット散布を継続する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013151
カテゴリ 耐性菌 なす 防除 薬剤

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