促成イチゴの新品種「熊研い548」

タイトル 促成イチゴの新品種「熊研い548」
担当機関 熊本農研セ
研究課題名
研究期間 1995~2004
研究担当者
発行年度 2004
要約 糖度が高く、果実品質が優れ、大果系で省力的な促成栽培用のイチゴ新品種「熊研い548」を育成した。
キーワード イチゴ、促成栽培、糖度、大果、省力、新品種
背景・ねらい 熊本県のイチゴは、ここ数年作付面積は400ha以上で増加しているが、販売単価が下がりつつあり、本県主力の「とよのか」が苦戦している現状である。また、本県は九州の他県と比較しても1戸当たりの栽培面積が広く、その上、「とよのか」は低温期に果実の着色が悪いこと、果実揃いが悪く、摘果、収穫・パック詰に多くの労力を要することなどの問題を抱えている。全国的には、公立の試験研究機関で新品種育成の取り組みが増加し、県オリジナルの新品種が多く開発されている。
これらのことから、今後本県イチゴ生産における省力化と品質向上を図り、他県産地との競合に勝ち抜く、省力的で食味、果実品質の優れた促成栽培用のイチゴの新品種開発に取り組み、県オリジナルブランドの確立を図る。
成果の内容・特徴
  1. 当研究センターで育成した、草姿が立性で糖度が高く果皮の硬い「98-30」(「さちのか」×「栃の峰」)を種子親に、草勢が非常に旺盛で立性を有し果実が大果の「98-20-3」(「久留米54号」×「栃の峰」)を花粉親として交配し、「熊研い548」を育成した。
  2. 「熊研い548」は草姿が立性で、分げつ数と花房当たりの花数が少なく、摘果など管理作業が少なく省力的である(表1、表2)。
  3. 果房の果梗が伸長するのでジベレリンは不要であり、省力的である。
  4. 休眠は「とよのか」より浅く、無電照条件下でもわい化がほとんどなく、電照は不要である。
  5. 果実は「とよのか」より大きく、果形は短円錐~円錐形で、果皮は鮮紅色で光沢が良い(表3)。
  6. 無電照条件下での4月までの商品果収量は、10a当たり約4~5t程度で、商品果率が高い(図1、表3)。
  7. 糖度は安定して高く、収穫期間を通じて香りが良く、食味は優れる(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 炭疽病に弱いので、親株の管理と育苗(6月~梅雨明け期)は雨よけハウスの下の高設ベンチで行う。
  2. 果皮が傷みやすいので、適期収穫に努めるとともに果実の取扱いには注意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013110
カテゴリ 育苗 いちご 省力化 新品種 新品種育成 炭疽病 良食味 わい化

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