微小目合い防虫網の昇温抑制効果からの選定指標

タイトル 微小目合い防虫網の昇温抑制効果からの選定指標
担当機関 福岡農総試
研究課題名
研究期間 2002~2004
研究担当者
発行年度 2004
要約 微小目合いの防虫網を選定する際に通風性の目安となる空隙率が昇温抑制効果に重要である。目合い0.4mmの防虫網のうち糸の太さが顕著に細く、空隙率が最も高い資材は、通気性が最も優れる。この資材を組み込んだ施設では施設内の上層部における熱気の滞留はほとんどなく、昇温抑制効果が目合い1mmの慣行資材と同程度で高い。
キーワード 防虫網、目合い、空隙率、通気性、昇温抑制
背景・ねらい 夏季の野菜生産における減農薬・安定生産のために、本県ではヨトウムシ等の害虫を対象に昇温抑制効果の高い防虫網を明らかにし、ネギ、トマト等の産地では目合い1mmの防虫網の利用が拡がっている。しかし、近年シルバーリーフコナジラミなどの微小害虫の被害が増大し、従来より目合いの細かい防虫網の開発が要望されており、0.4mm目合いは防虫効果が優れるが、0.6mm目合いは劣ると報告されている。農業資材メーカーは目合いが微小でかつ通気性が優れる防虫網を開発し、市販を始めたが、目合いの細かい防虫網は一般的に通気性が劣るものが多く、資材によっては高温を助長することがあり注意を要する。そこで、開発された目合いが微小な防虫網の通気性及び展張施設内の気温、風速を把握し、夏季の施設栽培において昇温抑制効果の高い防虫網を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 目合い0.4mmの防虫網の多くは、通気性が目合い0.6mmの防虫網より劣るが、糸の太さが細く、資材の空隙率が目合い0.6mmのものと同程度のものは通気性も優れる。(表1、図1、一部データ略)
  2. 防虫網を組み込んだ施設では、防虫網の空隙率が小さく、通気性が劣る資材利用の場合に施設内の上層部に熱気が滞留して施設内が高温になるが、空隙率が約60%の目合い0.4mmの資材を利用した場合、施設内の上層部における熱気の滞留はほとんどなく、昇温抑制効果は目合い1mmの慣行資材と同程度である(表1、図2、図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 夏季施設野菜での防虫網選定における昇温抑制効果の指標としては、防虫網の空隙率を参考にする。
  2. 露地風速は、地域の地形等で大きく異なるためことを考慮して防虫網の種類を決定する。
  3. 防虫網の目合いの大きさと有効な害虫の種類は「野菜病害虫・雑草防除の手引き」を参照。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010013103
カテゴリ 害虫 雑草 施設栽培 トマト ねぎ 農薬 微小害虫

この記事は