無側枝性秋輪ギクの新品種「今神」及び「新神」

タイトル 無側枝性秋輪ギクの新品種「今神」及び「新神」
担当機関 鹿児島バイオ研
研究課題名
研究期間 2002~2003
研究担当者
発行年度 2003
要約 秋輪ギク「神馬」にイオンビームを照射して得られた変異体より、無側枝性で花容草姿の優れた「今神(いまじん)」、「新神(あらじん)」の2品種を育成した。
キーワード キク、イオンビーム、放射線、新品種、神馬
背景・ねらい キクは施設集約性、労働集約性の高い品目であるが、栽培面における省力化が重要な課題となっている。中でも白系の秋輪ギクの主力品種「神馬」は、摘蕾作業の省力化が望まれている。そこでイオンビーム(320MeV・12C6+等)を選抜系統の培養葉片に照射し、形成された不定芽から再生した個体を選抜する突然変異育種手法を用いて、ワンポイント改良を行い、無側枝性の優良品種を育成し、生産性の向上を図る。
成果の内容・特徴 イオンビーム処理個体群から、平成13年度3月開花の作型で個体選抜を行い、平成14年度に12月開花、3月開花、5月開花の3作型で開花特性を検討した結果、無側枝性の強い2系統を選抜したので、「今神」及び「新神」と命名し種苗登録申請を行った。これら2品種の特性は以下のとおりである(表1、表2、表3)。
「今神(いまじん)」
「神馬」と比べ低温開花性は同等で、強い無側枝性を有する。花や茎葉のボリュームはやや劣る。無側枝性が強いために5~11月の母株養成は困難。今後は無側枝性品種に適した新たな母株養成法の確立が必要。
「新神(あらじん)」
中程度の無側枝性を有し、概ね年内出荷の作型までは摘蕾数が少ない。花は花弁数が多く、茎葉はボリュームがある。8月中旬までは通常の母株養成が可能。「神馬」と比べ低温開花性はやや劣る。
成果の活用面・留意点
  1. 両品種とも、高温期は母株が摘心後に不萌芽となりやすいことに留意して、母株養成を行う。
  2. 「新神」は「神馬」より低温開花性がやや劣るため、低温期の栽培では消灯まで十分な加温をする。
  3. 両品種とも、母株および本ぽ生育中の高温遭遇により無側枝性が誘発されるが、採穂時期や定植後の高温遭遇程度により無側枝性の程度は異なる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012813
カテゴリ 育種 きく 栽培技術 出荷調整 省力化 新品種 品種

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