ジベレリン散布によるカンキツ「南香」の裂果軽減

タイトル ジベレリン散布によるカンキツ「南香」の裂果軽減
担当機関 沖縄農試
研究課題名
研究期間 1999~2003
研究担当者
発行年度 2003
要約 沖縄におけるカンキツ「南香」は、7月下旬~8月上旬と8月下旬~9月上旬に裂果のピークが見られ、3ppmジベレリンの散布により7月下旬~8月上旬の裂果が軽減される。
キーワード カンキツ、「南香」、裂果、ジベレリン
背景・ねらい 沖縄県における「南香」は、果実品質が優れており、温州ミカン収穫後、タンカンが出荷されるまでの中生品種として期待されている。しかし、果実肥大期における裂果の発生が多く生産が不安定である。そこで、安定生産に向けた裂果防止対策として、「南香」に対するジベレリン散布の効果について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ジベレリン散布区(以下GA区)は、ジベレリンを3ppmの濃度で1樹あたり7.5リットルを立木に全面散布した。2001年度は、7月21日から9月10日まで10日毎に6回散布した。2002年度は、6月21日から9月10日まで10日毎に7回散布した。
  2. 無処理区の累積裂果率は、8月中旬まで低く推移するもののその後上昇し、収穫時点では約80%に達した。GA区は、期間中常に無処理区よりも低い値で推移し、収穫時点で約60%と20%程度裂果が軽減された(図1)。
  3. 裂果率は、7月下旬~8月上旬と8月下旬~9月上旬にピークが見られた。GA区では、7月下旬~8月上旬の裂果が減少したことから、ジベレリンは、最初の裂果ピークを軽減させるものと思われる(図2)。
  4. 果実品質については、GA区の果形が球形に近くなり、果皮色、糖度ともに無処理区よりも低い値を示し、品質の低下が見られた。また、す上がりも増加する傾向が見られた(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本成果は、「南香」の裂果防止対策技術確立のための基礎的な資料とする。
  2. ジベレリン散布は、7月下旬~8月上旬の裂果に対して軽減効果を示すが、8月中旬以降の効果は低いうえに、この時期の散布は果実品質の低下が懸念されるので注意する。
  3. 細根量の増加や適正着果量の確保といった樹体条件を整えておく必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012779
カテゴリ 温州みかん 出荷調整 たんかん 品種 裂果防止 その他のかんきつ

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