甘夏における苦土・鉄欠乏症の発生と対策

タイトル 甘夏における苦土・鉄欠乏症の発生と対策
担当機関 鹿児島果樹試
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者
発行年度 2003
要約 甘夏で発生する葉脈間が黄化し、葉脈が緑色で網目状となる症状は、葉中のマグネシウム及び鉄の欠乏によるものであり、水酸化マグネシウム及びキレート鉄の施用により改善できる。
キーワード ナツミカン、苦土欠乏症、鉄欠乏症、水酸化マグネシウム、キレート鉄
背景・ねらい 鹿児島県出水地域の甘夏で新梢硬化期に新葉の葉脈間が黄化し、葉脈が緑色で網目状となる症状は鉄欠乏の症状に類似しているが、その原因は不明なため、要因解明と対策の確立が望まれている。
成果の内容・特徴
  1. 葉脈間が黄化し、葉脈が緑色で網目状となる鉄欠乏様症状は、新梢が硬化する7月中旬に明瞭となる(写真1)。その後、葉脈間の緑色が徐々に濃くなり、10月上旬には症状は軽減される。
  2. 鉄欠乏様症状を示す葉は、健全葉より葉中のマグネシウム及び鉄の含有率が低く、本症状は葉中のマグネシウム及び鉄の欠乏によるものである(表1)。
  3. 出水地域の苦土・鉄欠乏症状が発生している甘夏園において、苦土資材として水酸化マグネシウムを10a当たり60kg、鉄資材としてキレート鉄を10a当たり3kg、4月に表層施用すると葉緑素計値は無処理区と比べて高く推移する(図1)。また、7月中旬以降葉中のマグネシウム及び鉄含有率が高く推移し(図2、図3)、鉄欠乏様症状の発生もみられない。
  4. 葉中のマグネシウム含有率は7月中旬から9月中旬まで徐々に高くなり、その後低下する(図2)。また、葉中鉄含有率は7月中旬以降徐々に高くなる(図3)。
成果の活用面・留意点
  1. 土壌改良資材の施用は、年次的に計画をたてて実施する。
  2. 10a当たりの資材費は水酸化マグネシウム60kgが3,120円、キレート鉄3kgが5,010円であり、合計8,130円程度となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012759
カテゴリ 土壌改良 なつみかん

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