サトウキビ害虫ミヤコケブカアカチャコガネの生活史の解明

タイトル サトウキビ害虫ミヤコケブカアカチャコガネの生活史の解明
担当機関 沖縄県農業試験場
研究課題名
研究期間 2001~2005
研究担当者 伊志嶺正人
岸田光史
佐渡山安常
新垣則雄
親富祖明
発行年度 2002
要約 本種は1世代に2年を要し、成虫は2月初旬から3月中旬にかけて地上へ出現し、産卵する。3齢幼虫期間はきわめて長く、約1年にわたる。9月頃に摂食旺盛期となり、サトウキビに被害を与える。越冬した3齢幼虫は4月以降土中深くへ移動し、11月頃蛹化する。
キーワード ミヤコケブカアカチャコガネ、生活史、サトウキビ
背景・ねらい 宮古島や伊良部島で大発生して問題となっているサトウキビの害虫ミヤコケブカアカチャコガネの生活史を解明し、有効な防除戦略を立てる資料とする。
成果の内容・特徴 1.
成虫の地上への出現は2月初旬から3月中旬である(図1)。
2.
野外に設置したポット試験で、卵は4月初旬から5月初旬にかけてふ化し、最盛期は4月中旬であると推察される。
3.
野外圃場での幼虫掘り取り調査で、6月20日には1齢が33.3%、2齢が66.7%であったことから、1齢から2齢への移行は6月中旬であると推察される。8月19日には2齢が39.6%、残りが3齢であったことから、2齢から3齢への移行は8月中旬であると考えられ、11月30日にはすべてが3齢幼虫であった。
4.
越冬後の3齢幼虫は3月までは収穫を終えた畑の浅いところに分布しているが、4月以降は漸次深いところに移動する。
5.
11月26日の掘り取り調査では、深さ45cmの土壌から11頭の成虫と5頭の蛹が見つかった。このことから蛹から成虫の移行は11月後半だと推察される。
6.
25℃の飼育条件下で、卵期間は23.6日であった。1齢、2齢、3齢の幼虫期間はそれぞれ80.9、91.8、335.8日であった。蛹期間は31.0日であった(表1)。
7.
これらのことから、本種の生活史は1世代に2年を要し、2年サイクルで植え付け更新を行うサトウキビ夏植栽培体系との合致が指摘される。
成果の活用面・留意点 (1)
成虫の防除適期は2月初旬から3月中旬であり、性フェロモン(未同定)等を用いた効率的な防除法の確立が望まれる。
(2)
幼虫の防除適期としては、1齢幼虫と2齢幼虫が混在する6月頃が適当と考えられる。
カテゴリ 害虫 栽培体系 さとうきび 性フェロモン 防除

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