パッションフルーツウディネス病の症状と発生の特徴

タイトル パッションフルーツウディネス病の症状と発生の特徴
担当機関 鹿農試大島
研究課題名
研究期間 1992~2001
研究担当者 鳥越博明
尾松直志
野島秀伸
発行年度 2002
要約 パッションフルーツウッディネス病は大島本島全域に発生し、ほ場内での伝染・発病の拡がりも早い。果実では、モザイク、奇形の他に、果皮表面の微小な凹凸を伴う光沢がなくなる症状を示す。
キーワード パッションフルーツ、Passionfruit woodiness virus、発生状況
背景・ねらい 本病はPassionfruit woodiness virus(PWV)によって引き起こされ、1986年に鹿児島県大島郡瀬戸内町嘉鉄で初めて確認された。パッションフルーツは、定植から収穫までが短期間で導入しやすい果樹として栽培を進めているが、本病の発生が大きな問題となっている。そこで、本病の症状と大島本島における発生状況およびほ場内の伝染・発病状況について明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
本病はアブラムシ類によって伝搬し、葉にモザイク症状を示し、激しく発病すると葉がカールし、新葉の展開が悪くなる。果実では、モザイク症状を示し、激しく発病すると奇形となる。また、果皮表面の微小な凹凸を伴い、光沢がなくなる症状を示す場合もある。
2.
本病は、1992年までは大島本島南部を中心に発生していたが、1998年には島内全域で発生がみられ、調査株の半数以上にあたる57.8%で感染が認められ、そのうち29.6%が発病し、残り28.2%は無病徴感染であった(表1、図1)。
3.
PWVの発生地拡大の背景には、1990年頃から盛んに行われた加工用小玉品種から青果用大玉品種への植え替えがあり、罹病株に由来する挿し木増殖苗の移動によって広がったと推定される。
4.
ほ場でのPWV発生は、定植翌年の5月上旬にほ場内2カ所の9株に認められ、その1ヶ月後には隣接した株で確認され、6月下旬以降急激に拡がり、7月下旬にはほ場全体で発病した。このことから、PWVは初発から極めて短い時期にほ場全体に拡がることが確認された(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
挿し木増殖する親株には、必ず健全株を利用する。
2.
発病株は速やかに除去する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012549
カテゴリ 加工 栽培技術 挿し木 パッションフルーツ 品種 モザイク症

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