タイトル | チャ炭疽病に対する新規EBI剤の効果的な散布時期 |
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担当機関 | 鹿児島県茶業試験場 |
研究課題名 | |
研究期間 | 1998~2001 |
研究担当者 |
富浜毅 |
発行年度 | 2002 |
要約 | 新規EBI剤は、既存のEBI剤に比べてチャ炭疽病に対する治療効果が高い。秋芽2~3葉期の降雨後(炭疽病菌の感染後)に散布すると高い効果が得られる。 |
キーワード | EBI剤,チャ炭疽病,治療効果 |
背景・ねらい | チャの秋芽生育期には、炭疽病と新梢枯死症の同時防除を主目的として、萌芽~1葉期に保護殺菌剤、その7~10日後にEBI剤を散布する2回散布体系が一般的に行われている。しかし、近年、秋芽生育期に降雨が多いことから、既存のEBI剤では十分な防除効果が得られず、炭疽病の多発を招く例がみられる。 このような状況の中で、炭疽病に対して既存の剤よりも治療効果が極めて高いEBI剤(フェンブコナゾールフロアブル,テトラコナゾールME)が新規登録されたので、秋期体系防除の中での効果的な使用法について検討する。 |
成果の内容・特徴 | 1. 新規EBI剤は、炭疽病に対する治療効果が得られる期間が12~14日と、既存のEBI剤に比べて長い(表1)。 2. 秋芽2~3葉期(1回目の保護殺菌剤散布から10~14日後頃)の防除は,降雨後に行うと効果が高い(図1、2、表2)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 新規EBI剤散布の基本的考え方。 (1) 秋芽2~3葉期に降雨がある場合にはその後に散布する。 (2) 秋芽2~3葉期までに降雨がない場合は、3葉期に散布する。 2. 新規EBI剤でも連用すると耐性菌の発生を招く恐れがあるので、原則年1回の使用とする。 |
URL | http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012515 |
カテゴリ | 耐性菌 炭疽病 防除 |
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