早播小麦の踏圧処理による耐倒伏性および糊化特性の向上

タイトル 早播小麦の踏圧処理による耐倒伏性および糊化特性の向上
担当機関 福岡農総試
研究課題名
研究期間 2000~2001
研究担当者 佐藤大和
松江勇次
陣内暢明
内村要介
尾形武文
発行年度 2002
要約 秋播型小麦品種の早播栽培における踏圧処理は、収量に対する効果は明らかでないものの、耐倒伏性を向上させる。粒および粉の特性では、播性とは関係なく、最高粘度やフォーリングナンバー等の糊化特性が改善する。
キーワード 小麦、踏圧、粒と粉の特性、早播栽培
背景・ねらい 北部九州において、小麦の高品質化、作付面積の維持・拡大を図ることを目的に、早播栽培による播種適期の拡大や収穫期の雨害を回避できる生産技術の確立が急務となっている。踏圧処理は、高品質な麦づくりの基本技術の一つと考えられているが、早播栽培における粒および粉の特性への効果は明らかでない。そこで、早播栽培による高品質小麦の安定生産を確立するため、秋播型小麦品種を用いて、踏圧処理の有無が生育、収量や粒および粉の特性に及ぼす影響について明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
踏圧処理は播性I~IIの「チクゴイズミ」では穂揃いが良くなるため、出穂期は1日遅く、成熟期は1日早く、登熟期間は2日程度短くなるが、播性IVの「イワイノダイチ」では出穂・成熟期への影響は小さい(表1)。
2.
踏圧処理を行うと、稈長が短くなり、「チクゴイズミ」、「イワイノダイチ」ともに耐倒伏性は向上する。一方、収量への踏圧処理の効果は明らかでない(表1)。
3.
踏圧処理を行うと、粒および粉の特性は播性とは関係なく、タンパク質含有率は低くなるが、最高粘度やフォーリングナンバー値は高くなって、糊化特性が良くなる。製粉歩留、灰分含有率および色相には一定の効果が認められない(表2)。
4.
踏圧の無処理は耐倒伏性が劣ることが一因となり、最高粘度やフォーリングナンバー値が低下する(表1、表2)。
成果の活用面・留意点 1.
小麦の作期早進化へ向けた高品質生産技術として、麦作栽培技術指針に掲載する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012382
カテゴリ 高品質生産技術 小麦 栽培技術 播種 品種

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