ニガウリの抗酸化活性およびビタミンC含量の変動

タイトル ニガウリの抗酸化活性およびビタミンC含量の変動
担当機関 九州農研
研究課題名
研究期間 2001~2003
研究担当者 山口博隆
荒木陽一
発行年度 2002
要約 ニガウリの抗酸化活性の大部分は、還元型ビタミンCに由来する。ビタミンC含量は種衣>胎座部>果肉の順で高い。ビタミンCは交配後数日のうちに蓄積するが、その後果実の肥大とともに濃度は減少し、過熟果ではほとんど消失する。
キーワード ニガウリ、機能性、抗酸化活性、ビタミンC、アスコルビン酸
背景・ねらい 長寿県沖縄で広く食されているニガウリには高い機能性が期待される。そこで、生活習慣病の原因となっている活性酸素を消去する抗酸化活性に着目し、ニガウリに含まれる抗酸化成分の実体を解明し、果実の各部位・肥大成熟過程における抗酸化活性の変動を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
抗酸化活性(DPPHラジカル消去活性)・総ビタミンC含量はともに幼果(100g程度)・適期果(200g程度)で高い。部位で見ると種衣(種子を包む皮)>胎座部(綿)>果肉(可食部)の順で高い。過熟果ではすべての部位において低くなる(図1)。
2.
抗酸化活性と還元型ビタミンC含量の挙動はよく一致し(図1)、還元型ビタミンCの1mgあたりの抗酸化活性(5.6μmole Trolox eq)で換算すると、抗酸化活性の実測値と還元型ビタミンC含量からの計算値はほぼ一致する(図2)。このことはニガウリの抗酸化活性のほぼ全てが還元型ビタミンCに由来することを示す。
3.
開花直後の雌花のビタミンC含量は非常に低いが、交配後数日のうちにビタミンCが蓄積する。開花直後の雌花は還元型ビタミンC含量が低いにもかかわらず抗酸化活性が高い。雌花には還元型ビタミンC以外の抗酸化性物質が含まれる。その後、果実あたりのビタミンC含量は増加するが、ビタミンC濃度は肥大とともに減少する(図3)。
4.
果重が200gに達する収穫適期以後、抗酸化活性・ビタミンC含量はしばらく高く維持されるが、ビタミンC濃度は肥大とともに減少し、過熟果では非常に低い値になる(図4)。
成果の活用面・留意点 1.
早採りすることにより、ビタミンC含量の高い果実が収穫できる。
2.
種衣・胎座部は調理法しだいでは、高ビタミンC食材となりうる。
3.
品種は「群星」を用いた場合の結果である。
4.
ビタミンC含量はヒドラジン法による測定結果である。
5.
抗酸化活性はDPPH (1,1-diphenyl- 2-picrylhydrazyl)ラジカル消去活性測定法による測定結果である。
6.
開花から収穫適期・過熟期に達するまでの日数は、季節・地域によって異なる。気温が高いほど早まる。
カテゴリ 機能性 にがうり 品種

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