強制通気式堆肥舎の処理量別設計仕様

タイトル 強制通気式堆肥舎の処理量別設計仕様
担当機関 (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究課題名
研究期間 1998~2002
研究担当者 田中章浩
嶋谷智佳子
薬師堂謙一
発行年度 2002
要約 ローダー切返し方式の強制通気式堆肥舎について、施設の処理量別に堆肥舎の基本寸法、各発酵槽の所要通気量、整備経費を示す。
キーワード 畜産環境、堆肥、堆肥舎、設計仕様、通気量、コスト、全家畜
背景・ねらい 環境保全型農業を進める上で、畜産農家で余剰となっている家畜ふん尿は良質堆肥に加工し耕種農家に流通させることが重要である。「家畜排せつ物法」の施行により急速に堆肥舎の整備が進んでいるが、通路幅の設定不良や通気量が不適切な例なども多い。そこで、九州沖縄農研で実施した堆肥発酵の基礎試験や、実証試験で整備した堆肥舎等の設計データを基に、ローダー切返し方式の強制通気式堆肥舎における処理量別基本寸法、各発酵槽別の所要通気量、整備経費等の設計の基礎数値を提示する。
成果の内容・特徴 1.
堆肥化は、まず材料調製槽に1週間分の堆肥材料を堆積後、1週ごとに切返しながら4槽の強制通気式発酵槽で1次発酵を行う。次いで、1ヶ月ごとに切返しながら堆積し2次発酵を行う。この際、後熟を確実に行わせるため40℃以下の中温発酵になるよう、10t/日以下の施設では2次発酵槽の1ヶ月目の槽に、15t/日以上の施設では1~3ヶ月の槽に通気装置を設ける。(図1,表1)
2.
処理規模2.5~10t/日は個人用施設、15~30t/日は共同利用施設で、各々の堆肥舎の基本寸法を表2に示す。
3.
堆肥舎の整備経費は、個人用の2.5t規模で424万円/t、10t規模で306万円/tと規模が大きい方が単価は安くなる。また、共同用の施設は耐用年数が長く頑丈にできているため設置経費は個人用の約1.5倍の単価である。(表2)
4.
ブロワーは各発酵槽に1台ずつ設置する。各槽の所要通気量は堆肥の分解速度に合わせ週ごとに設定通気量を変える。10t/日以下の施設では流量変動の少ない高圧のブロワーを、15t/日以上の大型施設ではターボブロワーを使用する。(表3)
成果の活用面・留意点 1.
強制通気式の堆肥化施設を新設する際の設計の基礎数値として活用できる。
2.
機械撹拌方式の堆肥舎についても2次発酵槽の設計に活用できる。
3.
通気量はブロワー選定上の目安であるので、堆肥発酵の状況等に応じてタイマーで流量を調節する必要がある。
4.
設置経費は熊本地域での試算値であるので、地域別の実勢単価により補正する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012316
カテゴリ 加工 コスト

この記事は