世代促進技術のスーダングラス育種への適用

タイトル 世代促進技術のスーダングラス育種への適用
担当機関 (独)農業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター
研究課題名
研究期間 1999~2008
研究担当者 小橋健
松岡秀道
桂真昭
発行年度 2002
要約 スーダングラス優良品種の育成に際して、冬期に15℃夜温を確保して密植栽培で選抜基礎集団を養成すると次世代の養成に必要な稔実種子が得られる。夏期と冬期の年2回養成することで2年間で交配親の評価・決定からF4までの4世代を進めることができ、育種年限の短縮化が図られる。
キーワード スーダングラス、育種、世代促進、夜温
背景・ねらい 乾草用の夏作牧草として多くのスーダングラス品種が流通しているが、乾燥速度、耐病性、消化性などに改良すべき特性を多数かかえている。暖地向きのスーダングラス優良品種を早急に育成するには、世代促進により優良遺伝子の集積と固定化を進める必要がある。そこで、育種事業に適用できる省スペースな冬期採種法を開発しようとした。
成果の内容・特徴 1.
夜温15℃を確保することにより、冬期の自然日長下で出穂、開花、結実し、次世代種子が得られる(図1、表1)。
2.
冬期密植栽培の具体的な手順は、1)温室内で育苗箱に播種(育苗箱:縦45cm×横35cm×高10cm、裁植密度:154個体/箱)、2)ビニルフィルムで囲った小部屋(縦90cm×横1m×高2m)で隔離、3)4月末までに個体別に採種である(図1)。
3.
冬期密植栽培でも、すべての個体が出穂し、1穂当たり29~46粒の稔実種子が得られる(表1)。
4.
F1からF3世代の養成と採種を夏期と冬期に行うことで、各世代ともに次世代の養成に必要な稔実種子が得られ、交配親の選定と交配を含めて2年間で4世代を進めることができる(図2)。
成果の活用面・留意点 1.
集団育種法でスーダングラス系統を育成する場合の無選抜世代の短縮化に適用できる。
2.
発芽率がやや低いので完熟採種や強い精選が必要である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012307
カテゴリ 育種 育苗 乾燥 播種 品種

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