Fusarium oxysporum f. sp. basilicum によるメボウキ(バジル)立枯病の発生

タイトル Fusarium oxysporum f. sp. basilicum によるメボウキ(バジル)立枯病の発生
担当機関 沖縄農試
研究課題名
研究期間 2000~2002
研究担当者
発行年度 2001
要約 これまで不明であったメボウキ立枯症の病原菌がF. oxysporum f.sp.basilicumであることが判明した。本病名をメボウキ立枯病と呼称する。
キーワード メボウキ(バジル)立枯病、Fusarium oxysporum f.sp.basilicum
背景・ねらい 沖縄県におけるバジル(メボウキ)栽培は、年ごとに栽培量が増加し,現在は年間268tの出荷量(県外出荷のみ)となっている。近年、栽培地では葉の黄化や立枯症の発生が相次ぎ、連作地では年々、その被害が増加し問題となっている。そこで本症状の原因解明を行う。
成果の内容・特徴
  1. 病株は、株全体が萎凋した後、立枯症状(図1)を呈し、茎部には褐色から黒色の病徴(図2)を呈する。また導管部には褐変症状が観察され、根も黒色~褐色腐敗症状を呈する。
  2. 立枯症状、枝枯症状を呈した株や根からは、高率に白色菌糸を生ずる糸状菌が分離される。
  3. 形態観察の結果、分離菌は短いフィアライドに擬頭状に小型分生子を形成、また1~5隔壁を有する三日月型の大型分生子を形成する(図3)。厚膜胞子は頂生または間生し(図3)、分生胞子にも形成される。
  4. 分離菌はPDA培地中に赤紫~紫の色素を産する。
  5. Fusarium oxysporum(松尾、1969)との形態的諸性質の比較においてほぼ一致する(表1)。
  6. 本菌はバジル(メボウキ)にのみ病原性が確認される(表2)。
  7. 以上の結果から、分離菌をF. oxysporum Schlechtendahl:Fries f.sp. basilicum Dzidzaryaと同定した。
  8. 本菌によるメボウキの病害は、未報告であるため、病名をメボウキ立枯病(新称)とする。
成果の活用面・留意点
  1. これまで不明であったメボウキ立枯症の病原菌が明らかになり、防除対策の基礎資料となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012169
カテゴリ 出荷調整 立枯病 バジル 防除

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