日本ナシ「新高」の結実管理の省力化技術

タイトル 日本ナシ「新高」の結実管理の省力化技術
担当機関 長崎果樹試
研究課題名
研究期間 1997~2001
研究担当者
発行年度 2001
要約 日本ナシ「新高」では、「新興」、「にっこり」、「鴨梨」等が受粉用品種として適する。全花そうの約半数の花芽の先端を3/4程度切除すると摘果時間が約1/2に短縮でき、受粉に羽毛回転式接触型の人工受粉機を使用すると、受粉時間は1/4に短縮できる。また、小袋掛けを省略し、果実大袋の1回掛けは品質を落とさず袋掛け時間を1/2程度に短縮できる。
キーワード 日本ナシ、新高、受粉、花芽、袋掛け、省力化
背景・ねらい 日本ナシ「新高」では、結実安定のための追加受粉、外観向上のための2回に及ぶ袋掛け等、早生ナシに比べて多くの労力を要している。このように一時的に管理が集中する人工受粉や袋掛け等についての省力的管理技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 「新高」の受粉用品種としては、開花期が揃う「新興」、「にっこり」及び中国ナシの「鴨梨」が適している。また、花粉採取用品種としては、花粉量が多い「新興」が最も適しており、(表1)開花直前の蕾を花そう単位で採取する方法が効率的である。
  2. せん定後に5割程度の花そうの花芽の先端を3/4程度せん除すると、発芽数は変わらず、開花数を減らせ、摘果作業時間を慣行の1/2程度に短縮できる(表2)。
  3. 羽毛式回転接触型の人工受粉機(回転式羽梵天)を使用すると、受粉作業時間は慣行の手受粉の1/4程度に省力化でき、結実率や果実品質に差はない(表3)。なお、花粉の希釈濃度は10倍程度を基準にし、発芽率に応じて増減する。
  4. 小袋掛けを省略し、満開60~80日後までの期間に、果実大袋を1回掛けにすることにより、品質を落とさずに、袋掛け作業時間を慣行の2回掛けの1/2程度に省力化できる(表4)。
成果の活用面・留意点
  1. 「新高」の人工受粉、有袋栽培園で活用できる。
  2. 人工受粉機を使用する場合は、慣行の手受粉に比べて花粉が多く必要なので、採取体制を十分整えておく。
  3. 花芽の部分せん除をすると、結実数が慣行より少なくなるので、人工受粉を徹底し、着果数を確保する。
  4. 果実袋の1回掛けをする場合は、スピードスプレーヤー導入園での早期の袋掛けは、薬剤散布時に落果する恐れがあるので枝掛けを行う。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012050
カテゴリ 管理技術 収量向上 省力化 受粉 中国なし 日本なし 品種 薬剤

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