カキ「西村早生」と「太秋」の結果母枝選定のための雌・雄花の着花特性

タイトル カキ「西村早生」と「太秋」の結果母枝選定のための雌・雄花の着花特性
担当機関 福岡農総試園研
研究課題名
研究期間 1997~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 カキ「西村早生」や「太秋」では、樹齢に関係なく長い結果母枝ほど雌花が着生しやすい。結果母枝の種類では、不定芽由来の結果母枝に雌花が多く着生し、次いで前年の不着果枝や雌花が着生した定芽由来の結果母枝で雌花の着生が多くなる。
キーワード カキ、西村早生、太秋、雌花、長い結果母枝、不定芽由来、不着果枝
背景・ねらい カキ「西村早生」は9月下旬に成熟する極早生の不完全甘カキ品種として、本県では主要栽培品種の一つとして位置づけられている。平成7年に農水省果樹試で育成されたカキ「太秋」は大玉で品質の優れた完全甘ガキであり、今後の増植が期待される。しかし、これらの品種は1樹内に雌花と雄花を着生する雌雄同株であるため、雌花と雄花の着生割合が年によって大きく変動し、また樹齢の進行に伴い雌花着生が減少傾向にあるなど収量不安定要因の一つとなっている。そこで、収量の安定確保に向けて雌花の着生が多い結果母枝を得るため、これらの品種の雌・雄花の着花特性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「太秋」では、幼木、高接ぎ樹とも樹齢に関係なく、結果母枝の長さと1結果母枝当たり雌花着生数との間に正の相関が認められ、長い結果母枝ほど雌花の着生数が多い(図1)。「西村早生」でも、長い結果母枝ほど雌花の着生数が多くなる(図2)。
  2. 不定芽由来の結果母枝には定芽由来の結果母枝より雌花の着生数が多い(表1、表2)。
  3. 幼木のうちは雄花は着生しないが、高接ぎ樹では高接ぎ後2年目から雄花が着生する。また、前年に雄花を着生した結果母枝には雌花の着生が少なく、雄花の着生が多い(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. カキ「西村早生」や「太秋」の収量確保のための結果母枝選定の資料として果樹栽培技術指針に登載できる。
  2. せん定時には、不定芽由来の結果母枝、長い結果母枝および前年に雄花を着生していない結果母枝を利用する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012045
カテゴリ かき 栽培技術 高接ぎ 品種

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