小型作業機体系によるロールベールサイレージの調製作業と発酵品質

タイトル 小型作業機体系によるロールベールサイレージの調製作業と発酵品質
担当機関 大分県畜産試験場
研究課題名
研究期間 1998~2000
研究担当者
発行年度 2001
要約 小型作業機体系を用いたイタリアンライグラス・エン麦混播草地におけるロールベールサイレージの調製作業時間は、10a当たり約6時間で、大型作業機の搬入困難な中山間地等では効率的な粗飼料収穫調製体系である。また小型ロールベールサイレージは水分調整や保存場所に留意することで良好な発酵品質が確保できる。
キーワード 小型作業機、ロールベールサイレージ、発酵品質
背景・ねらい 中山間地域等の条件不利地域の肉用牛経営では、従来の青刈り体系に代わる省力的粗飼料確保対策として小型ロールベーラーなどの小型作業機を用いたラップサイレージ調製が有効であると考えられる。そこで、小型作業機によるロールベールサイレージ調製の作業性及びサイレージの発酵品質を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 小型作業機体系では、刈取り:歩行式ロータリモア(90cm幅)、反転・集草:歩行式ヘイメーカー(1.5m幅)、梱包:小型自走式ロールベーラー(65cm幅)、ラッピング:ミニラップマシーン(直径50cm、3層巻き)を用いた。
  2. イタリアンライグラス・エン麦混播草地でのロールベールサイレージの調製に要した10a当たりの作業時間は、エン麦主体の1番草で356分、イタリアンライグラス再生草主体の2番草で336分である(表1)。したがって、大型作業機の搬入困難な条件不利地域においても効率的な粗飼料の確保が期待できる。
  3. 12月に調製したイタリアンライグラス・エン麦混播牧草の小型ロールベールサイレージは、3日間の予乾により乳酸及び酢酸含量が増加し、100日程度貯蔵しても一般成分及び有機酸組成に大きな変動は認められない(表2)。したがって、サイレージ調製時の水分を適正にすることで良質サイレージの調製が可能である。
  4. イタリアンライグラスの小型ロールベールサイレージを屋内で保存すると、屋外で保存した場合と比較して乳酸含量の低下及び酪酸の増加が認められない(表3)。したがって、長期に保存する場合は、屋内で保存することにより良質な発酵品質に保つことができる。
成果の活用面・留意点
  1. 小型ロールベーラーを利用し、サイレージ調製を行っている畜産農家に対する指導指針として活用する。
  2. 収量や梱包時の水分含量などを考慮して、小型作業機の能力に応じた作業を行うよう留意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010012022
カテゴリ イタリアンライグラス えん麦 経営管理 中山間地域 肉牛 にら

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