Lasiodiplodia theobromae(Patouillard)Griffon & Maublancによるマンゴー軸腐病(新称)

タイトル Lasiodiplodia theobromae(Patouillard)Griffon & Maublancによるマンゴー軸腐病(新称)
担当機関 沖縄県農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 マンゴー果実で、果梗部周辺が褐色、水浸状に腐敗する症状が発生し、その原因の解明を行った結果、Lasiodiplodia theobromae(Patouillard)Griffon & Maublancによるものであることが明らかとなり、マンゴー軸腐病と命名する。沖縄県農業試験場・病虫部・病理研究室
背景・ねらい 1995年頃から、沖縄県宮古島で栽培されているマンゴー果実で頂部が褐色、水浸状に腐敗する症状が発生し、その原因と対策についての対応が望まれていた。そこで、本症状の原因を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. マンゴー果実は、はじめ果梗部周辺に褐色、水浸状の病斑が現れ、その後急速に拡大して黒変、軟化、腐敗する(図1)。
  2. 褐色、水浸状に腐敗している病斑部分から、黒緑色の菌叢を形成する糸状菌が高率で分離される。
  3. 本菌株をマンゴ-2品種(アーウィン、キーツ)、バナナおよびパパイア果実に接種したところ、同様な病徴が再現され、病原性が認められる(表1)。また、これらの果実からは接種に用いた菌株と同一の菌が再分離される。
  4. 本菌はマンゴー樹煎汁培地上で黒色、球形の分生子殻を形成し、大きさは160~450μm(平均294μm)である(図2)。分生子は分生子殻内で形成され、はじめ無色、広楕円形、単胞の未熟胞子、大きさは19×24~10×17μm(平均21.2×12.8μm)で、孔口より吐出した成熟胞子は、暗褐色、広楕円形で2胞、大きさは19~39×12~19μm(平均22.9×14.0μm)である(図3)。本菌はバナナやビワの黒腐病およびパパイア軸腐病の病原菌であるLasiodiplodia theobromaeの性状と類似している(表2)。
  5. 本菌は摂氏15~40度の範囲で生育し、適温は摂氏30度~35度である(図4)。
  6. 以上の結果から、本菌をLasiodiplodia theobromae(Patouillard)Griffon & Maublancと同定し、病名をマンゴー軸腐病とする。
成果の活用面・留意点
  1. 防除技術開発の基礎資料とする。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011895
カテゴリ バナナ 品種 びわ 防除 マンゴー

この記事は