ナシ白紋羽病の発病樹に対する薬剤及び根部風乾連年処理による治療対策

タイトル ナシ白紋羽病の発病樹に対する薬剤及び根部風乾連年処理による治療対策
担当機関 大分県農業技術センター
研究課題名
研究期間 2000~2000
研究担当者
発行年度 2000
要約 ナシ白紋羽病の発病樹に対して、株元の罹病根部周辺土壌を堀上げた後、春季にフルアジナム剤を連年灌注処理し、そのまま根部を風乾させておくと、病患部の菌糸が消失するとともに、徐々に健全な根に回復し、高い治療効果が得られる。フルアジナム剤の処理濃度は1,000倍でも十分な効果がある。大分県農業技術センター・果樹部
背景・ねらい 難防除病害であるナシ白紋羽病の治療対策として、フルアジナム剤の500倍株元灌注処理が普及しつつある。しかし、処理後掘り上げた土壌を埋め戻す現行の方法では菌糸の再発生がみられるケースが多々あり、効果は必ずしも確実でない。また、費用の面から1,000倍での治療効果及び普及性について明確にして欲しいという現場からの要望も強い。そこで、対策に苦慮している現地の発病樹を用いて、フルアジナム剤の連年処理過程から低コストで効果的な治療対策を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 発病樹の株元土壌を堀上げて根部を露出させ、病患部を含めた株元の根部全体及び周辺土壌を、春季にフルアジナム剤で連年灌注処理し、そのまま根部を風乾させておくと、病患部の菌糸が消失し、徐々に健全な根に回復する。また、この処置によって新しい発病も防止でき、非常に高い治療効果が得られる(表1、表2)。
  2. フルアジナム剤の処理濃度は、新根の発生では500倍の方がやや優れる傾向にあるが(データ省略)、治療効果は1,000倍と差がないことから1,000倍で十分普及性がある(表1)。
成果の活用面・留意点
  1. 薬液処理はできるだけ処理むらが生じないように留意する。処理量は樹齢、発病程度等によって異なるが、成木1樹当り100リットルが目安となる。
  2. 樹勢回復効果を高めるため、処理はできるだけ軽症なうちに行う。このため、とくに発病経歴園では定期調査を十分に行い、発病の早期発見に努める。また、早期発見しやすいように株元の地際部土壌を少し堀上げ、その周辺を極力きれいにしておく。
  3. 処理樹は、発根促進措置(尿素や完熟堆肥施用)や着果制限など積極的な樹勢向上対策を講じる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011872
カテゴリ 樹勢回復 低コスト 防除 薬剤

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