ガンマ線を照射した「太田ポンカン」種子から獲得した珠心胚実生の果実品質の差異

タイトル ガンマ線を照射した「太田ポンカン」種子から獲得した珠心胚実生の果実品質の差異
担当機関 鹿児島県果樹試験場
研究課題名
研究期間 1999~2000
研究担当者 岩田浩二
西元直行
東明弘
発行年度 2000
要約 かんきつ「太田ポンカン」では、珠心胚実生の育成により減酸が早く、糖酸比の高い個体が得られ、種子にガンマ線を照射し、育成した珠心胚実生では、さらに減酸が早く、糖酸比の高い個体が得られる。鹿児島県果樹試験場・育種研究室
背景・ねらい ポンカンの早生品種「太田ポンカン」は年により減酸が遅く、年内に収穫、出荷が終わらない場合がある。減酸が早く、成熟期の早い品種を得るため、種子にガンマ線を照射し、得られた珠心胚実生における果実品質の差異を明らかにする。
成果の内容・特徴 昭和62年に農水省生物資源研究所放射線育種場で、「太田ポンカン」の種子にガンマ線(線量率:2Gy/hr)を照射時間を変えて照射し、総照射線量80Gy、60Gy、40Gy、20Gy及び無照射の種子から珠心胚実生を獲得し、育成した(表1、図1)。
  1. 果実重、果皮色、着色及び種子数にはガンマ線照射は影響しない。
  2. 浮皮及びす上がりの発生は珠心胚実生の育成により「太田ポンカン」より高くなる傾向で、ガンマ線照射による影響はない。
  3. 糖度(Brix)は珠心胚実生の育成により「太田ポンカン」より高くなる傾向で、ガンマ線照射による影響はない。
  4. クエン酸は珠心胚実生の育成により「太田ポンカン」より低くなる傾向で、ガンマ線照射によってさらに低くなり、減酸の早い個体が得られる。
  5. 糖酸比(糖度/クエン酸)は珠心胚実生の育成により高くなり,ガンマ線照射によってさらに高くなる。
成果の活用面・留意点 多胚性カンキツの減酸促進を目的とした新品種育成技術として有効と考えられる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011789
カテゴリ 育種 出荷調整 新品種育成 品種 ぽんかん その他のかんきつ

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