屋内設置型飼育施設を使った小口稚蚕人工飼料育技術

タイトル 屋内設置型飼育施設を使った小口稚蚕人工飼料育技術
担当機関 大分県農業技術センター
研究課題名
研究期間 1999~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 考案した屋内設置型飼育施設を使い、人工飼料による1~2齢1回給餌で稚蚕飼育を行うと、農家の個人飼育あるいは、数戸の持ち寄り飼育による概ね10箱飼育を前提とした省力的稚蚕飼育が可能である。大分県農業技術センター・茶業特産部
背景・ねらい 養蚕農家の減少により、大型の稚蚕共同飼育から、個人あるいは数戸の持ち寄りによる稚蚕人工飼料育に移行する機運となっている。投資負担が軽く、簡易な人工飼料による小口稚蚕飼育技術を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 屋内設置型飼育施設は、飼育スペースと前室の2室、間仕切りカーテン、出入口のドアによるほぼ密閉構造である。枠は軽量鉄パイプで、側壁及び天井、間仕切りカーテン、及びドアの資材はショウレックスシート(包装用資材)を2重にして使用しており、容易に組立、解体ができる。(図1、表1)
  2. 温度管理春蚕期は小型温室用電気加温器(サーモ付き、送風式)、夏秋蚕期は風通しの良い位置を選び施設を設置し周囲の風通しを利用すると飼育適温を確保できる。湿度管理稚蚕を収容した飼育容器に防乾紙をかぶせ、上に容器を同様に積み上げ数段重ねた全体をショウレックスを袋状に加工したもので覆う。点検を兼ね飼育環境の差を無くすために1日1回は飼育容器の上下ローテーションを行う。
  3. 飼育法概要稚蚕用飼料(N社製1S)を棒状(縦7mm、横7mm、長さ6cm)に裁断して1~2齢期分の飼料標準量を容器底に敷き、孵化した蟻蚕を掃立てる。(表2)
  4. 稚蚕飼育容器はプラスチック製もち箱(縦53cm、横34cm、深さ8cm)を利用し、1容器当り1/6箱分の蟻蚕を、概ね十カ所に分け均等に配置する(掃立作業)。
  5. 掃立8日目に餌よりやや小さめの棒状に裁断した発泡スチロールを飼育容器全面に配置すると2眠期以後の発育経過の斉一化に有効である。(表3)9日目に起蚕が発現し始めたら、3齢蚕室に移し以後は慣行方式で桑葉育に切り替える。
成果の活用面・留意点
  1. 施設内、使用器材等の消毒は綿密に行い、作業者は手洗い更衣等防疫を徹底する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011566
カテゴリ 温度管理 カイコ 加工 飼育技術

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