中山間地域の冷涼な気温を活かしたリーフレタス「フリルアイス」の9月上旬どり

タイトル 中山間地域の冷涼な気温を活かしたリーフレタス「フリルアイス」の9月上旬どり
担当機関 福岡県農業総合試験場
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者
発行年度 1999
要約 福岡県内の標高340m程度の中山間地域において、リーフレタスの晩抽性品種「フリルアイス」を用いると9月上旬どりが可能である。10a 当たり施肥量は三要素で各12kg程度、裁植密度は5,900 株が適する。冬どり栽培に比べて、省力、低コストである。
背景・ねらい レタス類は高温によって抽だいし商品性が低下するため、福岡県では7~9月が出荷の端境期となっている。この時期、県内の市場では長野県産が大半を占めている。この端境期にリーフレタスを栽培するには、標高の高い中山間地域のやや冷涼な気象条件を利用することが有効と考えられる。そこで、福岡県の中山間地域農業の振興を図るため、9月どりに適する晩抽性リーフレタスの栽培技術を確立して、経営的な有利性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「フリルアイス」は抽だいが遅い緑色系リーフレタスである(データ略)。
  2. 「フリルアイス」を7月上旬に播種し、その苗を標高340m程度の中山間地域(8~9月の平均気温は標高10m地点より約摂氏2.4度低い)で7月下旬に定植することで9月上旬どりが可能である。この作型の10a当たりの収量は2,000~2,400kg である(表1)。
  3. 「フリルアイス」の9月上旬どり栽培では10a 当たり施肥量(三要素)を各12~24kgまで増やしても、調製重、収量に影響は認められない。裁植密度は10a 当たり5,900 株が最適である(表2)。
  4. 9月上旬どりリーフレタス栽培にかかる10a 当たり作業時間は、トンネル被覆作業が省力できるため、冬どりに比べて33%少なく10a 当たり約81時間である。経営費は、冬どりの42万円に比べて12%低い37万円程度である(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. 中山間地域におけるリーフレタスの産地化に活用する。
  2. 育苗にあたっては低温庫を利用して催芽を行い、発芽促進を図る。
  3. 抽だいがはやく、収穫適期幅が短いので、とり遅れないように注意する。
  4. 中山間地域は降雨が多いので、作畦は早めに行う。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011509
カテゴリ 育苗 経営管理 栽培技術 出荷調整 施肥 中山間地域 低コスト 播種 品種 リーフレタス レタス

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