マルチ栽培極早生温州ミカンの高品質、ML級果生産のための肥大期における糖度と果実横径

タイトル マルチ栽培極早生温州ミカンの高品質、ML級果生産のための肥大期における糖度と果実横径
担当機関 長崎県果樹試験場
研究課題名
研究期間 1999~2003
研究担当者
発行年度 1999
要約 極早生温州「岩崎早生」のマルチ栽培樹では、9月1日に糖度が8.3程度あれば、収穫時の糖度は10以上になる。また、収穫時にM級果(61mm)になるための7月10日の果実横径目安値は33mmで、無マルチ栽培より約3mm大きい。長崎県果樹試験場・常緑果樹科
背景・ねらい 極早生温州は減酸が早く、開花から収穫までの期間が短く、糖度があがりにくい。果実品質の良否は、その後の温州ミカンの価格に大きな影響を与える。そこで、極早生温州のマルチ栽培において、高糖度で、LM級果を生産するための果実肥大期の糖度と果実横径の目安値を明らかにした。
成果の内容・特徴
  1. 収穫時の糖度と果実肥大期の糖度との相関は、9月1日以降になると相関係数が0.8以上と高くなる(図1)。
  2. 収穫時に糖度が10~10.4の範囲の果実は、9月1日の糖度が 8.3±0.30で、収穫時糖度が10.5~10.9の範囲の果実は、9月1日の糖度が 8.8±0.48である(表1)。
  3. 果実肥大率は、7月10日~8月10日の間は、無マルチ栽培樹で高く、その後はマルチ栽培樹が高くなる(表2)。
  4. 果実肥大率から求めた果実肥大目標値の推移は、マルチ栽培樹で傾きが緩やかであり、無マルチ栽培樹に比べ肥大が鈍い。
  5. マルチ栽培樹における7月10日の目標横径は、L級果が39.4mmで、無マルチ栽培より3.6mm大きく、M級果は、33mmで、無マルチ栽培より約3.0mm大きい(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. 被覆前の果実肥大初期に果実横径を大きくしておき、樹に乾燥ストレスを与えて、糖度の上昇を図るとともに、果実肥大を調節するようにする。
  2. 9月1日以降の果実糖度を目安にマルチ栽培樹の水管理を行うと糖度向上が図られる。
  3. 強い乾燥ストレスを与えると酸含量が高くなるので注意する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011469
カテゴリ 温州みかん 乾燥 水管理

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