黒ボク畑における圃場レベルでの硝酸態窒素溶脱量の測定法

タイトル 黒ボク畑における圃場レベルでの硝酸態窒素溶脱量の測定法
担当機関 熊本県農業研究センター
研究課題名
研究期間 1998~1999
研究担当者 加藤英孝
久保研一
小財伸
発行年度 1998
要約 黒ボク土壌では圃場への正味の浸入水量、土層内の貯留水量の変化量、土壌溶液中の硝酸態窒素濃度から硝酸態窒素溶脱量を推定することができる。この方法には圃場レベルの栽培条件下で測定可能、ある程度任意の深さが設定可能、施設が不要などの利点がある。熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・土壌肥料部
背景・ねらい 現在、窒素の溶脱量の測定の多くはライシメーターで行われているが、土層攪乱、壁面効果、施設が必要などの難点が挙げられる。そこで黒ボク土壌を主な対象に、硝酸態窒素溶脱量を圃場レベルで推定する方法を提案する。
成果の内容・特徴
  1. 測定の方法
    1. 圃場への正味の浸入水量(I)の測定(図1、図2、図3)
      正味の浸入水量とは降水量等から蒸発散量などを差し引いたものであり、圃場に散布したC1-を水移動のトレーサーとして使用することにより求める。
    2. 土壌断面内の任意の深さまでの貯留水量の変化量(Δω)の測定
      ソイルオーガーで5~10cm単位で土壌を採取し、設定深までの水分量を求める。
      Δω=測定開始時水量-終了時の水量
    3. 任意の深さを通過した水量(V)の計算。V=I+Δω
    4. 土壌溶液中の硝酸態窒素濃度(C)の測定
      ポーラスカップ吸引型土壌溶液採取器により設定深から採取した溶液中の硝酸を定量する。
    5. 溶脱量の計算溶脱量=C×V
    6. 以上の計算に必要な項目は以下の通りである。土壌の含水比、かさ密度、C1-,SO42-含量、C1-の吸着等温式、土壌溶液中のNO3-濃度
  2. 本法の利点は、
    1. 露地、ハウスも含め通常の栽培管理下の圃場レベルで測定出来でき、
    2. ある程度任意の深さが設定でき、
    3. 施設が不要である。
成果の活用面・留意点
  1. 本測定法は黒ボク土壌を対象としている。
  2. 亀裂や大孔隙を水が移動する場合は過小評価となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011310
カテゴリ 栽培技術 栽培条件 土壌管理技術

この記事は