家畜糞尿炭化物の肥効特性

タイトル 家畜糞尿炭化物の肥効特性
担当機関 熊本県農業研究センター
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者 久保研一
郡司掛則昭
城秀信
発行年度 1998
要約 家畜糞尿由来堆肥の炭化処理物を野菜(葉菜類)に施用した場合、窒素供給力は減少するが、カリウムの供給力は化成肥料と同等であり、カリ肥料の代替物として使用可能である。熊本県農業研究センター・農産園芸研究所・土壌肥料部
背景・ねらい 家畜糞尿を炭化処理する方法は、減量化、貯蔵性、取り扱い性が改善されるため、家畜糞尿が過剰に排出される地域における処理方法の一つとして有効であると考えられる。しかし、炭化処理では原料と比較して肥効特性が異なることが予想されるので、家畜糞尿炭化物を適正に利用するため、その肥効特性を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 炭化処理による成分の変化は、炭化温度摂氏300度以上の場合、全窒素、全りん酸、塩基類の濃度は高まり、無機態窒素はほぼ消失する。
  2. 家畜糞尿炭化物中における有機態窒素の無機化特性は原料の種類により異なるが、全体としての無機態窒素の供給力は原料に比べて小さくなる。牛糞堆肥が原料の場合、炭化処理により易分解性窒素量が著しく減少し、窒素の無機化量は原料に比べて極めて小さくなる。乾燥鶏糞の場合は、易分解性窒素量が増大し、分解速度も早まるため、有機態窒素からの無機化量は原料と比べて大きくなるが、原料中の無機態窒素が消失するため、無機態窒素の供給量は少なくなる。
  3. 炭化処理物中のN/500硫酸溶液によって抽出されるリン酸の含有率は、原料とほぼ等しく、炭化処理は資材中のリン酸の供給力に大きく影響しない。
  4. 家畜糞尿炭化物の葉菜類に対するカリウム供給力は化成肥料と同程度である。炭化処理によりカリウム濃度が高まる。化学肥料の加里成分を炭化物のカリウムで置き換えて葉菜類に施用した場合、カリウムの吸収量は化学肥料と同程度以上である。
成果の活用面・留意点
  1. 家畜糞尿炭化物は炭化温度や炭化時間によって成分含量や肥効特性が異なる。
  2. 炭化物自身がアルカリ性であるため、過剰施用の場合、発芽不良等の生育阻害をきたす場合がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011301
カテゴリ 乾燥 土壌管理技術 発芽不良

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