温州ミカンの根域制限栽培に適した土壌母材

タイトル 温州ミカンの根域制限栽培に適した土壌母材
担当機関 佐賀県果樹試験場
研究課題名
研究期間 1998~1998
研究担当者 岩永秀人
山口正洋
中嶋政紀
末次信行
発行年度 1998
要約 平坦地における温州ミカンの根域制限栽培で、高糖度果実を生産するには玄武岩質土壌が適している。佐賀県果樹試験場・常緑果樹研究室
背景・ねらい ウンシュウミカン生産の省力化を進める場合、作業性のすぐれた平坦地で栽培することが1つの手段と考えられる。その場合、特に水田転換園のように地下水位が高い圃場等では土壌水分の制御が難しく、果実糖度の低下が問題となってくる。この対策として根域が深くなることを防ぐ防根シートと高うねによる根域制限栽培が有効である。そこで平坦地の根域制限栽培で糖度が高い果実の生産に適した土壌母材を検討した。
成果の内容・特徴
  1. 平坦地の根域制限栽培において、それぞれ異なる土壌母材(安山岩質土壌区、玄武岩質土壌区、花崗岩質土壌区、火山灰土壌区)に植栽された「上野早生」、「興津早生」、「サガマンダリン」の果実品質を比較した。
  2. 果実の糖度は、いずれの品種とも玄武岩質土壌が最も高く、次いで安山岩質土壌であり、花崗岩質土壌が最も低い。酸濃度は土壌母材間での差が小さい(表1,表2,表3)。
  3. 以上の結果より、平坦地における温州ミカンの根域制限栽培で糖度の高い果実を生産するには、玄武岩質土壌が適している。
成果の活用面・留意点
  1. 根域制限栽培は一般の露地栽培に比べ養水分を保持・供給する土壌容量が小さため、肥料成分の流亡や、夏期の過乾燥により樹勢が低下しやすい。
  2. 夏期には葉のしおれ程度を見ながら適宜かん水を行う必要があり、そのためかん水施設と水が確保できる圃場が望ましい。
  3. 肥料成分の流亡低減のため、肥料の分施や葉面散布を行い、樹勢の低下防止に努める。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011174
カテゴリ 温州みかん 乾燥 省力化 水田転換園 品種

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