稲-麦二毛作における湛水直播栽培に適した良食味水稲品種「つくし早生」、「ほほえみ」

タイトル 稲-麦二毛作における湛水直播栽培に適した良食味水稲品種「つくし早生」、「ほほえみ」
担当機関 筑後分場
研究課題名
研究期間 1997~1998
研究担当者 許斐健治
松江勇次
石丸知道
尾形武文
福島裕助
発行年度 1998
要約 福岡県農業総合試験場・農産研究所・栽培部・作物品種研究室、筑後分場・普通作物研究室[連絡先]092-924-2848、0944-32-1029
背景・ねらい 稲-麦二毛作体系による大規模経営を可能にするには低コスト化と高品質化を同時に満たす湛水直播栽培技術の確立が期待されている。この水稲湛水直播栽培の普及・定着のためには、耐倒伏性が優れ、安定収量が得られる品質・食味の優れた品種の開発が急務となっている。そこで、カルパー粉衣種子を用いた湛水直播栽培(すじ播)により直播適性を備えた良食味水稲品種を選定する。
成果の内容・特徴
  1. 湛水直播栽培における倒伏程度が0~1.0を示した耐倒伏性の強い品種は、「ほほえみ」、「つくし早生」、「葵の風」、「ユメヒカリ」である(表1、表2)。これらの品種の押し倒し抵抗値は37.3~60.4g/穂と大きな値を示し、転び型倒伏に強い(表1)。
  2. 検査等級が優れる(1.0~3.0)品種は、「夢つくし」、「ほほえみ」、「つくし早生」、「葵の風」、「ヒノヒカリ」、「ユメヒカリ」である(表1、表2)。
  3. 押し倒し抵抗値が37g/穂以上で収量が52kg/a以上の品種は「つくし早生」、「ユメヒカリ」、「ほほえみ」、「葵の風」である(表1、表2、図1)。
  4. 食味総合評価が優れる(-0.2以上)品種は「コシヒカリ」、「キヌヒカリ」、「夢つくし」、「ちくし7号」、「ほほえみ、「つくし早生」、「ヒノヒカリ」である(表1)。
  5. 湛水直播栽培に適した良質・良食味品種は、倒伏程度、押し倒し抵抗値、収量性、食味から総合的に判断して「つくし早生」と「ほほえみ」、筑後地域では「つくし早生」が適する。
成果の活用面・留意点
  1. 水稲栽培技術指針に登載し、稲-麦二毛作体系の中で耐倒伏性の優れた湛水直播用良質・良食味水稲品種として普及を図る。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010011046
カテゴリ 栽培技術 直播栽培 水稲 大規模経営 低コスト 二毛作 品種 良食味

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