スターチス萎凋細菌病菌の低密度汚染土壌からの高感度検出法

タイトル スターチス萎凋細菌病菌の低密度汚染土壌からの高感度検出法
担当機関 和歌山農総セ
研究課題名
研究期間 2005~2007
研究担当者 増田吉彦
白井祐介
大谷洋子
岡本晃久
発行年度 2007
要約 選択培地の改良および2倍希釈懸濁液の遠心上清の塗布により、スターチス萎凋細菌病菌(Burkholderia caryophylli)の低密度汚染土壌中から102cfu/g乾土を検出できる。
キーワード スターチス萎凋細菌病菌、Burkholderia caryophylli、選択培地
背景・ねらい スターチス萎凋細菌病菌は102cfu/g乾土の低密度でも発病する難防除の土壌病害であるため、発生生態の解明には土壌中の病原菌の低密度域までおよぶ分布調査が必要である。しかし、従来用いられてきた青野ら(1979年)の方法では、検出感度は103レベルであり、土壌の種類によっては雑菌の生育のため検出感度が低下する。そこで、低密度の土壌においても検出可能な手法を確立する。
成果の内容・特徴
  1. 青野ら(1979年)の選択培地に、硫酸ポリミキシンBを500U/ml添加すると、土壌の低希釈液(10倍液)からの検出において雑細菌の生育が抑制され、萎凋細菌の出現コロニー数が10倍以上となり、検出感度が向上する(表1)。
  2. 糸状菌の多い土壌では、低希釈液からの検出において糸状菌の発生により萎凋細菌コロニーが検出困難となる場合がある。選択培地へのシクロヘキシミド50ppmの添加と2000rpm、3分の遠心分離の組み合わせは、糸状菌の除去・生育抑制効果が高く、萎凋細菌病菌の検出を阻害しない(データ省略)。
  3. 改良選択培地(図1)を使用し、2倍希釈の土壌懸濁液より、遠心操作の前処理を行うと、102cfu/g乾土レベルの萎凋細菌病菌の検出が可能である(表2、図2)。
  4. 萎凋細菌病菌は、本培地上で28℃、7~8日培養すると、橙黄色のドーム形コロニーを形成し、10日で他細菌との識別が容易となる。
成果の活用面・留意点
  1. 本法は、カーネーション、シュッコンカスミソウなどの萎凋細菌病菌検出にも利用できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010768
カテゴリ かすみそう カーネーション スターチス 防除

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