スモモ新品種「鯨山」の交配親和性及び収穫適期

タイトル スモモ新品種「鯨山」の交配親和性及び収穫適期
担当機関 高知農技セ果樹試
研究課題名
研究期間 2003~2007
研究担当者 中平智章
田中誠介
松下本樹(現高吾農業改良普及所)
発行年度 2007
要約 高知県内で育成されたスモモ新品種「鯨山」は「大石早生」や「ソルダム」との交配親和性があり、糖度も高い。7~8分着色時が収穫適期で、25℃で貯蔵しても6日以上の日持ち性がある。
キーワード スモモ、交配親和性、果実品質、収穫適期、日持ち性、貯蔵温度
背景・ねらい 「鯨山」は、民間育種家が育成し、2004年3月3日に品種登録された「ソルダム」と「大石早生」との交雑実生であるが、果実の交配親和性や、収穫適期が明らかではない。そこで、それらの点について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「鯨山」の開花始めは3月24日、開花終わりは3月31日で、「大石早生」や「ソルダム」とほぼ同時期である。収穫始めは6月14日、収穫終わりは6月20日であり、「大石早生」6月1~11日と「ソルダム」6月21~7月6日の間に収穫できる(データ省略)。
  2. 「鯨山」に「大石早生」と「ソルダム」の花粉を受粉した場合、結実率はそれぞれ17.9%、25.8%であり、「大石早生」と「ソルダム」に「鯨山」の花粉を受粉した場合、それぞれ10.5%、14.4%で両品種との交配親和性がある(表1)。
  3. 着色程度7~8分では着色程度6分以下の果実より糖度、pHが高く、収穫後25℃で貯蔵しても6日後の果実品質は優れていることから、収穫適期は7~8分着色期である(表2)。
  4. 収穫適期における果実の重さおよび大きさは「大石早生」と「ソルダム」の中間で、果肉硬度は最も低く、糖度とpHは最も高い(表3)。
  5. 収穫果実のエチレン発生は、「大石早生」では4分着色以上、「ソルダム」では7分着色以上の果実で認められるのに対し、「鯨山」では10分着色果にならないと認められず、日持ち性が良好な原因と考えられる(図1)。
成果の活用面・留意点
  1. 本調査は育成者ほ場植栽の1993年定植樹を使用した。
  2. ホップ矮化ウイロイド(HSVd)に感染した既存樹への高接ぎは、果実品質が著しく低下するため行わない。
  3. 発生原因は特定できていないが、年次により空洞果が発生することがある。
  4. 苗木の販売は現在のところ県内生産者に限定している。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010730
カテゴリ 育種 栽培技術 新品種 受粉 すもも 高接ぎ 品種

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