脱気・密封保存中における切り花ボタンの呼吸とエチレン発生量

タイトル 脱気・密封保存中における切り花ボタンの呼吸とエチレン発生量
担当機関 島根農技セ
研究課題名
研究期間 2006~2006
研究担当者 小早川洋美
田中博一
発行年度 2006
要約 脱気・密封保存中の切り花ボタンは呼吸を行っている。また、脱気することでエチレン発生量が増加しない。
キーワード ボタン、脱気・密封、呼吸、エチレン
背景・ねらい ボタンは島根の花として、松江市八束町で苗、鉢物を中心に国内生産量の9割以上を占めている。 しかし、切り花は保存、輸送中に開花が進みやすく日持ちが悪いことや茎葉がかさばるため出荷箱の容積が 大きくコスト高になることなどから、需要や販売先が限られ、生産量が伸び悩んでいた。そこで、 島根県農業技術センターではボタンの切り花をポリエチレン製の袋に入れ、90%以上脱気後、密封することで 出荷を調整する新たな鮮度保持方法を開発した。この技術により収穫直後の新鮮な切り花を2週間保持でき、 開封後は4~5日で開花すること、容積が小さくなるため輸送効率が高まることが明らかとなっている (近畿中国四国地域における新技術第5号)。しかし、保存中の植物体の生理的変化や内容成分の変化等に ついては明らかにされていない。そこで、脱気・密封保存中の呼吸および切り花ボタンの老化に関与している と思われるエチレンの発生量について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ガス透過性の低いポリ塩化ビニリデン(PVDC)製の袋で保存した場合、保存中の袋内のCO2 濃度の増加と、O2濃度の減少が確認され、保存中に呼吸が行われている (図1)。
  2. ガス透過性が高いポリエチレン(PE)製の袋(厚さ0.05mm)では、保存中のCO2濃度、 O2濃度の変化が少ない(図2)。
  3. PEで保存中の袋内のエチレン濃度は、脱気処理では無脱気に比べ低く推移する (図3)。無脱気では保存中に開花が進む。
  4. 本技術の導入によって、10a当たり約160万円の所得が得られる(表略)。
成果の活用面・留意点
  1. 切り花ボタンの貯蔵に適した封入資材の選定に活用できる。資材はガス交換可能なものが適当である。
  2. 脱気とエチレンの発生の関係について今後明らかにする必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010582
カテゴリ コスト 出荷調整 ぼたん 輸送

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