実エンドウ「きしゅううすい」のハウス栽培における光合成特性

タイトル 実エンドウ「きしゅううすい」のハウス栽培における光合成特性
担当機関 和歌山農技セ
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 神藤 宏(和歌山農技セ
西森裕夫
川西孝秀
暖地園芸センター)
東 卓弥
発行年度 2006
要約 冬春どりハウス栽培における実エンドウ「きしゅううすい」のみかけの光合成の適葉温は、光強度が 強いほど高くなり、冬季晴天日の適葉温は16~20℃、曇天日は14℃程度である。また、CO2濃度が 高いほど光合成速度は増加するが、800ppm以上では増加が緩やかになる。
キーワード エンドウ、光合成、温度、CO2、ハウス栽培
背景・ねらい 和歌山県における実エンドウ「きしゅううすい」の冬春どりハウス栽培では,近年収量の低下や子実の 肥大不良莢の発生が問題となっており、その要因の一つとして冬季の低温および寡日照による同化量の不足が 考えられている。一方、エンドウは生育適温が15~20℃であり、25℃以上では生育が劣るとされているが、 エンドウの光合成特性について詳細に検討した例はほとんどない。そこで、「きしゅううすい」の冬春どり ハウス栽培における光強度、葉温、CO2濃度と光合成速度の関係について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. みかけの光合成の適葉温は、光強度が強くなるほど高くなり、PPFD(光合成有効光量子束密度) 800~1200μmol・m-2・s-1(冬季晴天日に相当)では16~20℃、PPFD400では 14~18℃、PPFD100~200(曇天日に相当)では10~14℃と推察される。また、25℃以上では光合成速度が 顕著に低下する(図1)。
  2. 気孔コンダクタンスは温度が高くなるほど低下するが、光強度が弱いほど低い葉温から低下し、 このことが光強度により光合成速度の適葉温が変化する要因の一つと考えられる(図2)。
  3. CO2濃度が高くなるほど光合成速度は高くなり、PPFD100、300、800の各光強度条件下に おいて、CO2濃度が100~400ppmの範囲では、光合成速度はCO2濃度にほぼ 比例して増加し、800ppm以上になると増加が緩やかになる(図3)。
成果の活用面・留意点
    本成果における光合成の測定は、ハウス栽培のエンドウの個葉について携帯型光合成蒸散測定装置 (Li-cor LI-6400P)を用いてチャンバー内で測定したものであるため、今後、温度管理技術や CO2施用技術等の確立のためには、ハウス内温度およびCO2濃度と群落としての 光合成速度、収量、莢の品質の関係について検討する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010565
カテゴリ 温度管理 施用技術 実えんどう

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