小麦共生細菌由来低分子量糖脂質の投与による卵殻厚の向上

タイトル 小麦共生細菌由来低分子量糖脂質の投与による卵殻厚の向上
担当機関 徳農総セ
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 河内千恵
笠原 猛
藤本 武
杣源一郎(徳島文理大学)
澤 則之
発行年度 2005
要約 小麦共生細菌由来の低分子量糖脂質を配合した飼料を給与することにより、採卵鶏の卵殻厚が向上する。
背景・ねらい 低分子量糖脂質(lipopolysaccharide:LPSp)は、鶏胚頭頂骨及び孵化卵の大腿骨を用いた in vitroの骨代謝実験系において、骨吸収と同時に骨形成も促進し、骨の新陳代謝を高める作用があることが示されている。そこで、小麦共生細菌(Pantoea agglomerans)由来のLPSpを添加した飼料を作製し、その効果を卵殻強度・産卵成績・抗病性の観点から検討した。
成果の内容・特徴
  1. 採卵コマーシャル鶏を用い、試験区(50羽)は、LPSp量(10μg/日・羽)を市販配合飼料(CP18%、ME2,820Kcal)に添加し、27・35・43・51各週齢から2週間連続投与と60週齢から4週間連続投与した。対照区(50羽)は、LPSp不含の市販配合飼料とした。
  2. 産卵成績は、図1に示すとおり、試験区は対照区と同様の産卵率であり、生産性に影響はないことが示唆された。
  3. 血液生化学検査及び抗体検査においても、図2・3・4に示すとおり、試験区は対照区と同様に推移しており、ストレス応答や抗体価に影響はないことが示唆された。
  4. 免疫賦活検査は、図5に示すとおり、採卵鶏はサルモネラ菌に対する免疫能が高く、有意な差は、見られなかった。
  5. 卵殻強度に関する検査は、図6・7に示すとおり、試験区において64週齢で成績が優れていたことから、LPSpを飼料添加した飼料は、採卵鶏の生産性を落とすことなく卵殻厚を向上させるが示唆された。
成果の活用面・留意点
  1. LPSpは、高価であり飼料原料としての大量生産技術の確立が必要である。
  2. 飼料原料として使用する際には効能効果は記載できない。(薬事法上)
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010514
カテゴリ 小麦

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