高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択

タイトル 高糖度で特徴的な食感の、中晩生カンキツ新品種「せとみ」の特性応じた台木の選択
担当機関 山口大島柑試
研究課題名
研究期間 2002~2006
研究担当者 岡崎芳夫
池田行謙
宮田明義
発行年度 2005
要約 中晩生カンキツ新品種「せとみ」は高糖度で独特な食感を持ち、水田転換園においても安定した品質が得られる。
キーワード 交雑育種、中晩生カンキツ、糖度、予措貯蔵
背景・ねらい 近年、消費者嗜好の変化からウンシュウミカンや「伊予柑」の価格低迷が続き、消費者ニーズに適合した品種の導入が急務となっている。そのため、「伊予柑」の代替品種となり、加えてウンシュウミカンの高品質果実生産が困難な園地においても安定した果実品質を有する中晩生カンキツを育成し、その特性を明らかにする。
  1. 1981年に「清見」を種子親に「吉浦ポンカン」を交配した。得られた個体群を1984年にカラタチ台に接木し、1986年に試験圃場へ定植した。1993年に初結実し、1999年に高糖度かつ無核または少核で食べやすい1個体を選抜した。本個体は、じょうのう膜が薄く独特な食感をもつことから、2004年3月に「せとみ」として品種登録し、2004年12月には「ゆめほっぺ」の商標を取得した。
  2. 結実開始前の樹勢はやや強いが、結実後は中庸である。樹姿は直立性と開張性の中間である。枝梢の太さと長さは中程度であるが、発生密度はやや粗く、節間はやや長い(表1、図1)。葉は「清見」に似て葉縁が波打つ。
  3. 果実重は180~200g、果形はやや扁平である。着色は10月下旬に開始し、12月下旬には完着する。果皮色は濃橙、果皮はやや粗く、剥皮は容易である(図2)。収穫期は1月下旬~2月上旬、可食期は2月下旬~4月中旬である。収穫期の糖度は15~16度で、酸1.0%前後である(表2)。果汁はウンシュウミカンに比べてやや少なく濃厚である。果肉はイクラ様の独特な歯ざわりで、じょうのう膜は極めて薄くそのまま食べられる。普通は種子が入らないが、近くに花粉の多い品種がある場合には、種子が入ることもある。
成果の内容・特徴
  1. 1981年に「清見」を種子親に「吉浦ポンカン」を交配した。得られた個体群を1984年にカラタチ台に接木し、1986年に試験圃場へ定植した。1993年に初結実し、1999年に高糖度かつ無核または少核で食べやすい1個体を選抜した。本個体は、じょうのう膜が薄く独特な食感をもつことから、2004年3月に「せとみ」として品種登録し、2004年12月には「ゆめほっぺ」の商標を取得した。
  2. 結実開始前の樹勢はやや強いが、結実後は中庸である。樹姿は直立性と開張性の中間である。枝梢の太さと長さは中程度であるが、発生密度はやや粗く、節間はやや長い(表1、図1)。葉は「清見」に似て葉縁が波打つ。
  3. 果実重は180~200g、果形はやや扁平である。着色は10月下旬に開始し、12月下旬には完着する。果皮色は濃橙、果皮はやや粗く、剥皮は容易である(図2)。収穫期は1月下旬~2月上旬、可食期は2月下旬~4月中旬である。収穫期の糖度は15~16度で、酸1.0%前後である(表2)。果汁はウンシュウミカンに比べてやや少なく濃厚である。果肉はイクラ様の独特な歯ざわりで、じょうのう膜は極めて薄くそのまま食べられる。普通は種子が入らないが、近くに花粉の多い品種がある場合には、種子が入ることもある。
成果の活用面・留意点
  1. 「せとみ」は1月以降の収穫となることから、冷気の停滞がなく、冬の強風の当たら ない園地に栽植する。糖度の上がりにくい水田転換園でも優れた品種特性を発揮するが、着色および結実性の面から日照条件の良好な園地が好ましい。
  2. 目標収量は10a当たり3tとし、果実肥大の促進および翌年の着花確保のために、早 期摘果を行う。低日照条件下では着色不良果の発生が認められるため、内成り果や裾成り果は摘果する。
  3. 栽培は当面は山口県内に限る。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010479
カテゴリ 育種 伊予柑 温州みかん 栽培技術 新品種 水田転換園 台木 品種 ぽんかん その他のかんきつ

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