カーネーションの少量土壌培地耕による低コスト栽培技術

タイトル カーネーションの少量土壌培地耕による低コスト栽培技術
担当機関 滋賀農技振セ
研究課題名
研究期間 2004~2005
研究担当者 村木慎吾
田口友朗
発行年度 2005
要約 プランターを用いた少量土壌培地耕でカーネーションを採花始めから4月まで短茎で収穫する場合、施肥量を減らしたEC0.5dS/m養液でも24cm幅プランターでは高い収量を得られる。この栽培方法は隔離ベンチを持たない新規栽培者に適する。
キーワード カーネーション、少量土壌培地耕、短茎、施肥量、新規栽培者
背景・ねらい 少量土壌培地耕は、滋賀県ではバラで導入が進んでいる栽培技術であるが、他の草花類でも開花期の前進や連作障害回避などの効果を確認している。一方、直売所出荷を主体とする生産者、女性および定年帰農者の花き栽培が増加しており、ホームユース用切り花の需要に対応した切り花栽培技術の確立が求められている。
そこで、カーネーションについて、施肥・かん水の栽培管理が自動化・マニュアル化しやすいプランターを用いた少量土壌培地耕による新規栽培者向け栽培技術を開発する。
成果の内容・特徴
  1. 採花始めから4月まで腋芽を2本残し短茎で収穫すると、栽培期間中EC0.5dS/mの養液を給液し24cm幅プランターを用いた少量土壌培地耕で生産性が高く、土耕と比較して窒素施用量をおよそ15%削減するにもかかわらず一株あたりの収量は多い。また、EC1.0dS/mの養液を給液した養液土耕と同等の収量を得られ、施肥量を半減できる(表1、2)。
  2. 養液土耕と35cm幅プランターではECを1.0dS/mにすると30%程度収量が増加するが、24cm幅プランターでは、栽培期間を通してEC1.0dS/mの養液を給液すると、EC0.5dS/mの収量におよばなかった(表1)。
  3. 少量土壌培地耕における上中物率(上中物本数/切り花総本数×100)は35cm幅プランターの養液EC0.5dS/mを除いて80%以上となる(表2)。
成果の活用面・留意点
  1. ECコントローラーとタイマーの利用により施肥・かん水管理が容易となるため、隔離ベンチを持たないカーネーションの新規栽培者に適する。
  2. 培地土壌は身近に入手できる水田土壌や山土でよく、用土量が少ないので土質に応じて有機質資材(椰子殻繊維、腐植質資材)やパーライトを用い、排水性に重点を置いた土壌改良を行う。
  3. プランター栽培にすることにより、萎凋病害の蔓延を防げるメリットがある。
  4. プランター栽培は定植後の移動を可能にすることから、4月頃の早期に別施設または屋外で定植し、6月に栽培を終了した古株のプランターと入れ替えることで採花期間の長期化とさらなる収量増が見込まれる。
  5. 初期設置費用は、給液装置、プランターあわせて10aあたり170万円で、年償却費用は28万円となる。また、養液ECを1.0dS/mから0.5dS/mにする施肥削減効果は10aあたり約12万円となる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010452
カテゴリ カーネーション 栽培技術 出荷調整 水田 施肥 低コスト 土壌改良 排水性 ばら 水管理 連作障害

この記事は