カンキツ果実のフラボノイド組成

タイトル カンキツ果実のフラボノイド組成
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター
研究課題名
研究期間 1998~2000
研究担当者 中村善行
野方洋一
発行年度 2005
要約 カンキツ果実に含まれる主要な機能性成分である17種類のフラボノイド類についてカンキツ果実45種のアルベド、フラベド、じょうのう膜、および果肉における組成データを提供する。
キーワード カンキツ、フラボノイド、アルベド、フラベド、じょうのう膜、果肉、果汁
背景・ねらい フラボノイドはカンキツ果実を代表する生理機能性成分である。例えば、代表的なフラボノイドであるヘスペリジンやナリンギンは肥満に関与する前駆脂肪細胞の分化促進効果をもち、ポリメトキシフラボンのノビレチンは血糖値上昇抑制及び血圧降下作用をもつこと等が報告されている。そこで、カンキツ果実のフラボノイドを有効に活用するためにカンキツ品種のフラボノイド組成・含量を明確にすることを目的とする。
成果の内容・特徴
  1. 供試品種。カブヤオ、メキシカンライム、タヒチライム、ベルガモット、ビロロ、シトロン、ユーレカレモン、スイートレモン、ルミー、ヒラドブンタン、シャテンユ、マーシュグレープフルーツ、キヌカワ、ハッサク、ナツダイダイ、サンボウカン、サワーオレンジ、バレンシアオレンジ、モリタネーブル、イヨカン、ヒュウガナツ、シュンコウカン、ユズ、スダチ、カボス、キング、ウンシュウ、ヤツシロ、ケラジ、オートー、ポンカン、ダンシータンゼジェリン、クレメンティン、ジミカン、シカイカン、タチバナ、コベニミカン、キシュウ、サンキツ、シークワサー、コウジ、シキキツ、ナガミキンカン、ニンポウキンカンの適熟果実計45種。
  2. 供試フラボノイド。エリオシトリン、ネオエリオシトリン、ナリルチン、ナリンギン、ヘスペリジン、ネオヘスペリジン、ネオポンシリン、ポンシリン、ルチン、イソロイフォリン、ロイフォリン、ディオスミン、ネオディオスミン、シネンセチン、ノビレチン、タンジェレチン、およびヘプタメトシキフラボンの計17成分。
  3. サンプル調製および分析手法は近畿中国四国農業研究センター研究報告、5、19-84に準じる。
  4. 一例として、ポンカン果実の生重量100g当たりのフラボノイド含量を示す(表1)。フラベドは果皮外側の着色部位、アルベドは果皮内側の白い部位、じょうのう膜は果肉を包む膜を指す。果皮および果実における値は各部位の重量比から算出されたデータである。フラベドではシネンセチン、ノビレチン、タンジェレチン等のポリメトキシフラボン濃度が比較的高い。とりわけノビレチン及びタンジェレチン濃度は供試品種の中でも最も高い部類に入る。アルベドではナリルチン、ヘスペリジン、及びネオポンシリン等カンキツ特有のフラバノン含量が高い。果肉における濃度は低く、比較的単純な組成である。
成果の活用面・留意点
  1. カンキツ果実のフラボノイドを有効に利用するための基礎的データとして活用できる。
  2. 年次及び産地間における含量の変動を考慮する必要がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010344
カテゴリ 伊予柑 かぶ かぼす 機能性成分 きんかん グレープフルーツ シカ すだち ネーブル はっさく 日向夏 品種 ぶんたん ぽんかん マーシュ ゆず ライム レモン その他のかんきつ

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