TDR水分計によるウンシュウミカン樹の太枝体積含水率の年間変動

タイトル TDR水分計によるウンシュウミカン樹の太枝体積含水率の年間変動
担当機関 (独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター
研究課題名
研究期間 2001~2004
研究担当者 平岡潔志
内田 誠
瀧下文孝
村松 昇
草塲新之助
発行年度 2004
要約 ウンシュウミカン樹の亜主枝、主枝、主幹の体積含水率は、春から夏にかけて変わらないが、11月になると急に低下する。急傾斜地園に栽培した樹や傾斜地園に隔年交互結実栽培した生産年の樹では、主枝の体積含水率が8月から低下し始め、10月には慣行結実栽培した樹より低い。
キーワード ウンシュウミカン、体積含水率、傾斜地園、隔年交互結実栽培
背景・ねらい 樹体の水分状態は、光合成産物や根から吸収した養分の樹体内での移動に影響を与える。樹体の水分状態を適切に管理する技術を確立するためには、園地条件や着果結実管理が樹体の水分状態に与える影響を明らかにする必要がある。
そこで、水田転換園、緩傾斜地園、急傾斜地園に栽培したウンシュウミカン「杉山温州」の亜主枝、主枝、主幹の体積含水率をTDR携帯型水分計で計測し、園地条件や果実をならせる生産年と全摘果する遊休年を設ける隔年交互結実栽培などが枝の体積含水率の年間変動に与える影響を明らかにする。
成果の内容・特徴 1.
亜主枝、主枝、主幹にセンサーロッドとして釘を2本それぞれ挿入し、TDR携帯型水分計のセンサーロッドを釘に接触させて計測した計測値から、予め求めた検量線にもとづいて枝の体積含水率を算出する。
2.
礫質黄色土を客土した水田転換園に栽培した樹では、5月から10月まで亜主枝、主枝、主幹の体積含水率はほぼ同じで、11月になって急に低下する(図1)。
3.
5、8、11月の表層土壌の体積含水率が水田転換園と差がない礫質黄色土緩傾斜地園に栽培した樹では、亜主枝、主枝、主幹の体積含水率は水田転換園より低いが、5月から10月まで同じで、11月になって急に低下する(表1、図2)。
4.
5、8、11月の表層土壌の体積含水率が水田転換園と差がない礫質黄色土急傾斜地園に栽培した樹では、亜主枝、主枝、主幹の体積含水率は5月から緩やかに低下し、水田転換園や緩傾斜地園に栽培した樹より8月から10月に低い(表1、図3)。
5.
傾斜地園に隔年交互結実栽培したときの生産年の樹では、緩傾斜地では明らかでないが、急傾斜地では慣行結実栽培した樹より主枝の体積含水率が10月に低い。一方、急傾斜地園の遊休年の樹では、慣行結実栽培した樹より主幹の体積含水率が10月に高い(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
傾斜地園でウンシュウミカン樹の樹体内水分環境を制御するための基礎資料となる。
2.
隔年交互結実栽培において水分管理技術を確立するための資料となる。
3.
年間平均降水量が1100mmの地域で1600mmの降水量があった多雨年に計測した結果であるため、平年には体積含水率の変動パターンは変わる可能性がある。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010284
カテゴリ 温州みかん 管理技術 傾斜地 収量向上 水田転換園

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