廃棄イガイの採卵鶏用Ca源としての利用

タイトル 廃棄イガイの採卵鶏用Ca源としての利用
担当機関 生物資源グループ
研究課題名
研究期間 2003~2004
研究担当者 藤田忠久
西村和彦
出雲章久
中野長久(大阪府大)
発行年度 2004
要約 廃棄イガイの採卵鶏用飼料としての利用を目的に殻付きイガイの飼料価値を検討したところ、殻付きイガイ粉末は採卵鶏用のCa飼料として利用可能であり、また77週齢ポリスブラウンの卵重を増加させる傾向にある。
キーワード 家禽、ニワトリ、卵用鶏、畜産物
背景・ねらい イガイは発電所や海洋工事現場において取水路や汚濁防止シートに付着し、取水量の低下やシートの破損・沈下といった被害をもたらしている。この貝は除去され産業廃棄物として処理されているが、除去に要する労力や処理費用が膨大であり、業界ではこれらの有効利用法を模索している。そこでイガイを採卵鶏用飼料として有効利用する技術を開発するために、殻付きイガイ粉末および廃棄パイナップル粕搾汁液処理殻付きイガイ粉末について、その飼料価値を化学分析と給与試験により明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 海洋工事の汚濁防止シートより採取した殻付きイガイを過熱蒸気乾燥、1mm目のふるいを通して粉砕し、調製した殻付きイガイ粉末は、Caと粗タンパク質が主成分であり、Cd、Pb、Hgはいずれも指導基準値以下である(表1)。
  2. CaCO3を除いた配合飼料に、CaCO3 5.0%添加(対照区)、殻付きイガイ粉末5.8%添加(イガイ粉末給与区)、CaCO3 4.9% + 魚粉0.6%添加(Ca+魚粉給与区)した3飼料を77週齢ボリスブラウン各20羽に8週間給与した後、すべての区に対照区の飼料をさらに2週間給与すると、殻付きイガイ粉末給与により、体重、飼料摂取量、産卵率、血液成分、ハウユニット、卵黄係数、卵殻強度、卵殻厚は大きな影響を受けないが、卵殻重量の増加を伴い卵重が増加する傾向にある。また卵黄色は低下する傾向にある(図1)。
  3. 殻付きイガイ粉末を廃棄パイナップル粕搾汁液で処理すると、非タンパク態窒素および人工腸液に可溶なCaの含量が増加する。
  4. CaCO3を除いた配合飼料に、CaCO3 5.0%添加(対照区)、殻付きイガイ粉末5.8%添加(イガイ粉末給与区)、5.8%量の殻付きイガイ粉末をパイナップル粕搾汁液処理して添加(パイナップル粕搾汁液処理イガイ粉末給与区)した3飼料を48週齢のボリスブラウン各30羽に8週間給与した後、すべての区に対照区の飼料をさらに2週間給与すると、パイナップル粕搾汁液処理イガイ粉末飼料の給与により、体重、産卵率、血液成分、ハウユニット、卵黄係数、卵殻強度、卵殻厚、卵殻重量、卵殻/卵重比は大きな影響を受けないが、飼料摂取量、卵重、産卵日量、卵黄色が低下する傾向にある(図2)。
成果の活用面・留意点
  1. 殻付きイガイは採卵鶏用のCa飼料として利用可能である.
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010223
カテゴリ 乾燥 パイナップル

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