大果で果肉が濃黄色のキウイフルーツ新品種「さぬきゴールド」

タイトル 大果で果肉が濃黄色のキウイフルーツ新品種「さぬきゴールド」
担当機関 香川農試府中分場
研究課題名
研究期間 1986~2004
研究担当者 坂下 亨
山下泰生
福田哲生
発行年度 2004
要約 キウイフルーツ新品種「さぬきゴールド」は、「アップル系キウイフルーツ」に中国系キウイフル-ツの雄系統(保存系統名:FCM-1)を交配して育成した品種である。大果で果肉は濃黄色を呈し、糖度が高く食味が良好である。育成地での成熟期は、10月中旬である。
キーワード キウイフルーツ、新品種、育種、早生、黄色
背景・ねらい キウイフルーツは品種の多様性に乏しく、経済栽培されている品種は「ヘイワード」のみである。近年、諸外国から輸入されている「ホート16A」は、果肉が黄色くて甘く、人気が高いことから、国産で食味に優れた黄色キウイフルーツの開発が強く望まれるようになった。そこで、良食味で果肉が黄色のキウイフルーツの育成を図る。
成果の内容・特徴
  1. 「さぬきゴールド」は、1990年に「アップル系キウイフルーツ」を種子親に用い、中国系キウイフルーツの雄系統(FCM-1)の花粉を交配して育成した品種である。
  2. 1994年に初結果し、それ以降も選抜を重ねた結果、大果で食味が良く特徴的な外観であることが確認されたので、2003年3月に種苗法に基づく品種登録申請を行い、2005年3月に登録された。
  3. 樹勢は強であり、「アップル系キウイフルーツ」や「ヘイワード」より強い。枝はよく伸長し、樹体も大きい。花穂の着生数は多く、側花の数もやや多い。育成地(香川県坂出市)における開花期は5月上中旬、成熟期は10月中旬であり、いずれも「アップル系キウイフルーツ」や「ヘイワード」より早い(表1)。
  4. 果皮は褐色で、果形は短台形で特徴的な外観である。表面毛じの密度は粗と「ヘイワード」に比べて少なく、また脱落しにくい。果実重は平均174gと大果である。果肉は鮮やかな濃黄色を呈し、「アップル系キウイフルーツ」より黄色が濃い。5ヵ年平均の糖度計示度は17.7と「アップル系キウイフルーツ」に比べて1.2、「ヘイワード」に比べて3.8高い。クエン酸含量は0.40%と「ヘイワード」と同程度である。肉質は緻密で軟らかいため、風味、食味とも良好である。追熟は「ヘイワード」に比べて容易で、追熟処理後約7~10日で可食適期となる。貯蔵性は、「ヘイワード」より短く、5℃貯蔵で2ヶ月程度である(表2、写真1)。

成果の活用面・留意点
  1. 当面は香川県内のみで普及を図る。
  2. 早生種であるため、授粉や収穫など管理作業の労働分散が可能である。
  3. 開花時期は、「マツア」、「トムリ」等の一般の雄品種より7日程度早いため、輸入花粉もしくは前年の冷凍貯蔵花粉の利用が必要である。
  4. 収穫時期が遅れると樹上で軟化し始める。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010010197
カテゴリ 育種 キウイフルーツ 新品種 品種 良食味

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