タイトル | 粗飼料由来の中性デタージェント繊維による粗飼料価指数の推定 |
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担当機関 | 広島畜技セ |
研究課題名 | |
研究期間 | 2001~2003 |
研究担当者 |
坂井宏行 城田圭子 新出昭吾 |
発行年度 | 2003 |
要約 | 混合飼料中の粗飼料や粗濃比の違いが粗飼料価指数に及ぼす効果は異なるが、そしゃく行動調査の結果から、乳脂率3.5%の乳生産を維持するには、粗飼料価指数が30.8分/kg、粗飼料由来の中性デタージェント繊維摂取量が3.30kg/日必要と推定できる。 |
キーワード | 混合飼料、粗飼料価指数、そしゃく、乳脂率、中性デタージェント繊維 |
背景・ねらい | 乳牛に給与される粗飼料の利用状況は各地域によって異なり、混合飼料(TMR)の場合、非フォーレージ繊維含量の高い食品副産物などの給与も多く、繊維摂取量の違いから、乳量や乳成分は様々な影響を受ける。こうした中で、飼料の物理性を考慮した栄養指標としての粗飼料価指数(RVI:総そしゃく時間(分)/乾物摂取量(kg))は、第一胃内発酵の安定化や恒常性維持に有効な指標であるがこれらの情報は十分でない。そこで、粗飼料の種類や粗濃比が異なるTMRを給与した泌乳牛のそしゃく行動の調査から、乳脂率を維持するRVIの推定を試みる。 |
成果の内容・特徴 | TMR中の粗飼料の混合割合は、トウモロコシサイレージ(黄熟期刈)が30%、37.5%、45%、飼料イネホールクロップサイレージ(出穂後40日刈)が26%、30%、35%、イタリアンライグラスサイレージ(開花期刈)が30%、37.5%、45%とする。これらの粗飼料は、1.3cmの設定で切断し、養分含量は、それぞれ乾物50~60%、粗タンパク質(CP)含量16.5~16.9%、可消化養分総量(TDN)含量77~78%のTMRとして調製する。 供試牛は、分娩後60日以降の乳量35kg/日以上の6頭もしくは9頭の乳牛を用い、試験期間は14日もしくは21日間を1期とする合計3期のラテン方格法により飼養試験を実施し、そしゃく行動は3日間連続で調査する。
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成果の活用面・留意点 |
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カテゴリ | イタリアンライグラス しそ トウモロコシサイレージ 乳牛 |
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