打ち込み点播栽培における「コシヒカリ」の品質向上のための播種適期

タイトル 打ち込み点播栽培における「コシヒカリ」の品質向上のための播種適期
担当機関 鳥取県農業試験場
研究課題名
研究期間 1999~2003
研究担当者 松原秀樹
熊谷 均
西尾博之
久重祐彦
坂東 悟
発行年度 2003
要約 打込み式代かき同時土中点播栽培における「コシヒカリ」は5月上旬播種では品質が低下し、5月下旬播種では収量が減少するため、播種適期は収量が確保でき品質も安定する5月中旬である。
キーワード イネ、コシヒカリ、湛水直播、点播、播種適期、収量、品質
背景・ねらい 水稲の低コスト及び省力栽培法の一つである打込み式代かき同時土中点播栽培は、これまでの湛水直播栽培の倒伏等の欠点を克服できる安定栽培技術として評価をされている。本県の主要品種である「コシヒカリ」について安定した収量と品質が得られる播種適期を明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 苗立数と穂数の間にはすべての播種時期を通じて明確な関係が見られない(図1)。
  2. 穂数と精玄米重には正の相関関係が見られ、5月上旬播種は穂数の確保が容易で、登熟歩合も高く収量も高い(表1、図2)。
  3. 一方、5月下旬播種では穂数が少なく、登熟歩合も低下しており収量が低い傾向が見られる(表1、図2)。
  4. 検査等級は播種時期が遅いほど向上しており、5月上旬播種では高温登熟の影響を受けやすく、乳白米を格付け理由にした検査等級の低下が見られる(表1.図3)。
  5. 倒伏程度は、播種時期が早いほど厳しくなる傾向が見られるが、5月上旬播種についても、収量、品質、収穫作業に大きく影響を与える倒伏ではない(表1)。
  6. したがって、5月上旬播種は収量の確保が容易ではあるが、品質の低下の恐れが強い。また、5月下旬播種は収量の低下がみられるため、5月中旬が「コシヒカリ」の播種適期となる。

成果の活用面・留意点
  1. 鳥取県農業試験場内で実施した試験である(標高12m)。
  2. 種子は、消毒・浸種・催芽後、カルパー粉粒剤16を乾籾重量の2倍重でコーティングする。
  3. 播種量は3.0~4.0kg/10a(乾籾換算)とする。

URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009869
カテゴリ 安定栽培技術 直播栽培 水稲 低コスト 播種 品種

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