台木の種類によるクリ「筑波」の対凍性の差異

タイトル 台木の種類によるクリ「筑波」の対凍性の差異
担当機関 兵庫農総セ
研究課題名
研究期間 1999~2002
研究担当者 荒木斉
水田泰徳
堀本宗清
濱田憲一
発行年度 2002
要約 江西省産、広東省産および山東省産のチュウゴクグリ台に接木したクリ「筑波」は、ニホングリ台と比較して凍害の発生が少ない。これらの台木樹の耐凍性は、江西省産台樹では厳寒期に高く、広東省産および山東省産樹では早春期に高いという特徴がある。
キーワード クリ、耐凍性、台木
背景・ねらい 幼木期に多発するクリの凍害は、成園化を阻害する大きな要因である。凍害対策として、産地や種類の異なるクリ実生に接いだ苗木を育成して、凍害発生状況の調査を行い、耐凍性台木を選抜する。
成果の内容・特徴 1.
凍害の発生程度は、台木の種類によって大きな差が認められる。ニホングリの「銀寄」、シバグリ、「七立」および「モーパングリ」台の「筑波」は、数年間でほとんどの個体が枯死する。一方、チュウゴクグリでは中国北部の河北省産台の「筑波」はニホングリと同程度の凍害が発生するが、その南の山東省産および南部の広東省産台の被害程度はやや軽く、南部の江西省産台の被害は軽微である(図1)。
2.
ニホングリ、チュウゴクグリとも大部分の台木では、1月中旬以降3月下旬にかけて穂木「筑波」の枝水分が増加する。供試した台木のなかでは、山東省産、江西省産および広東省産チュウゴクグリ台の枝水分が比較的少ない傾向が認められ、凍害の発生程度と一致する(図2)。
3.
凍害発生の少ない江西省産、広東省産および山東省産台における芽の耐凍性の時期的推移をみると、江西省産台では1月中旬に高く、山東省産と広東省産台では3月下旬に高いことが認められる(図3)。
成果の活用面・留意点 1.
チュウゴクグリ台木とニホングリ穂木との間には、50~90%の接木不親和の症状が現れる。
2.
各台木樹における耐凍性増大期の枝水分や耐凍性の変動について検討する必要がある。
3.
耐凍性の優れた台木の栄養繁殖法の確立が望まれる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009787
カテゴリ くり 台木 凍害 繁殖性改善

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