予措法改善によるスダチの貯蔵性の向上

タイトル 予措法改善によるスダチの貯蔵性の向上
担当機関 徳島果樹研
研究課題名
研究期間 1999~2002
研究担当者 山尾正実
津村哲宏
安宅秀樹
中西友章
森 聡
発行年度 2002
要約 スダチ果実は30℃以上や5℃以下では果皮は退色しにくい。このため、30~40℃での高温予措や強制予措を行うと、緑色を保持した状態の果実予措が短期間に可能となり貯蔵性が向上する。夏期かん水は貯蔵性をさらに向上する。
キーワード カンキツ、スダチ、貯蔵、高温予措、強制予措
背景・ねらい スダチを貯蔵するためには果実予措程度を5%以上にする必要がある。このため栽培農家は風通しのよい倉庫などに収穫果実を1週間以上置き、自然予措を行った後、果実を0.02~0.025mmのポリエチレン袋に1.5~2Kgづつ入れ密封し低温で貯蔵している。貯蔵適期果実の収穫は8月下旬から9月上旬であり、予措作業をより短期間で確実に予措を行うことができれば作業の省力化が期待できる。このため他のカンキツで使われている高温予措機(高温予措法)やカキ、ウメで使われている密閉式通風乾燥機(強制予措法)を予措に応用し、スダチの貯蔵技術向上を図る。
成果の内容・特徴 1.
スダチ果実は10~25℃の温度域で黄変しやすく、低温(3~5℃)領域あるいは高温(30℃以上)領域ではクロロフィルの分解が起こりにくい(図1)ため、果実予措は高温域で可能と判断される。
2.
高温予措機は温度制御が可能で、短期間で5%以上の予措が可能である(図2)。同様に密閉式通風乾燥機も予措中に果実温度は35℃~40℃まで上昇し高温予措機と同様に短期間で予措を行うことができる(表1)。
3.
高温予措法、強制予措法いずれも自然予措法よりも貯蔵性が向上する。しかし、高温予措でも予措程度が低いと貯蔵性は低下する(表2)。
4.
7~8月に毎週1樹当たり50~100リットルの夏期かん水を併用すると果実の貯蔵性はさらに向上する(表3)。
成果の活用面・留意点 1.
高温・強制予措に際しては収穫当日の果実を使い、通風性を高めるため10Kg用の平コンテナ(底部網状穴あき)に入れて使用する。1回の予措量は150~300Kgが適当である。
2.
予措後、半日程度静置し、果実温を室温に戻す。その後ポリ袋詰めを行い、8℃~10℃から 低温貯蔵を開始する。予措後直ちに低温貯蔵を行うと返って貯蔵性が悪い場合がある。
3.
強制予措の場合貯蔵中にヤケ果(低温障害果実や呼吸障害果実)の発生が多く見られる場合がある。
4.
貯蔵温度は開始時8~10℃、その後2週間に0.5℃の割合で低下させ最終4℃で管理する。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009771
カテゴリ うめ かき 乾燥 障害果 省力化 すだち 保存・貯蔵 その他のかんきつ

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