春咲きグラジオラスの冬期連続出荷技術

タイトル 春咲きグラジオラスの冬期連続出荷技術
担当機関 愛媛農試
研究課題名
研究期間 1999~2001
研究担当者 白石豊
藤堂太
発行年度 2002
要約 春咲きグラジオラスの多くの品種は、定植時期により開花調節が可能であるが、「ブルーチャーム」と「トリステス・コンコロール」の2品種は、球根を低温処理することで開花が促進され、10℃で30日間乾燥貯蔵した球根を9月と10月に定植すると1月から採花できる。
キーワード 春咲きグラジオラス、球根、低温処理、開花調節
背景・ねらい グラジオラスの切り花生産では、夏咲き系品種による周年栽培技術が確立されているが、冬期出荷の作型では、ブラインドやブラスチング発生による収量、品質の低下等から生産が不安定となっている。そこで、低温寡日照条件下での栽培が可能な春咲き系品種を用い、夏咲き系品種の品薄となる1~3月出荷を目的に開花調節技術を開発する。
成果の内容・特徴 1.
春咲きグラジオラスの中で、ヘラルド系(「コメット」)、オーキッド系(「ロニット」等)とナナス系(「カリーナ」等)品種の一部は、9~11月に定植すると1~3月まで開花させることができる。しかし、「ブルーチャーム」(チューベルゲニー系)は8月下旬に定植しても2月からしか開花せず、「トリステス・コンコロール」(野生種)では定植時期にかかわらず3月開花となる。(図1)
2.
「ブルーチャーム」と「トリステス・コンコロール」は、球根を10℃で低温処理することで開花を促進することができる。(図1)。
3.
球根の低温処理は乾燥貯蔵とし、期間は30日以内とする。処理期間が長くなると「トリステス・コンコロール」は開花が早くなるが、切り花品質が低下しブラインド球が発生する。また、逆に「ブルーチャーム」では開花が遅延する。(データ略)
4.
「トリステス・コンコロール」は、0~30日間10℃で低温処理した球根を10月上旬に定植すると1~3月まで開花が可能になり、大球ほど採花本数は増加する(表1、図2)。
5.
「ブルーチャーム」も大球ほど収量、品質が向上し、30日間10℃で低温処理した球根を9月上旬~10月上旬に定植すると、1~2月に開花させることができる。また、摘心した球根を10月上旬に定植すると開花が抑制され、3月開花が可能になる。(表2、図2)
成果の活用面・留意点 1.
球根は低温処理中に出芽してくるので、上向きに並べて貯蔵する。
2.
摘心した球根を定植すると多数出芽する場合があるので、開花率や切り花品質を向上させるために2、3本に芽を整理する。
3.
栽培温度は、最低夜温10℃とする。
4.
「インプレッシブ」、「プリンスクラウス」(ナナス系)と「アルバ」(コルビリー系)については、開花促進技術が未解明である。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009756
カテゴリ 乾燥 グラジオラス 栽培技術 出荷調整 なす 品種

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