タイトル | ノイバラおよびツルウメモドキの樹形管理技術(収穫初年目) |
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担当機関 | 鳥取園試 |
研究課題名 | |
研究期間 | 2000~2004 |
研究担当者 |
岸本真幸 片山純一 |
発行年度 | 2002 |
要約 | ノイバラおよびツルウメモドキを強誘引で樹形管理すると、両樹種の切り枝品質が向上する。また、ノイバラでは秀品率が高まり、著しく増収する。両樹種とも強誘引により、収穫出荷にかかる時間が、慣行の半分以下となり、省力栽培が可能となる。 |
キーワード | ノイバラ、ツルウメモドキ、樹形管理、強誘引、省力 |
背景・ねらい | 現在、ノイバラは園地での放任栽培、ツルウメモドキは山採りが主流で、収穫出荷の調整に長時間を要する。そこで、ノイバラおよびツルウメモドキの省力収穫向き樹形管理が、収量、切り枝品質および労働時間に及ぼす影響を調査し、効率的な樹形管理技術を確立する。 |
成果の内容・特徴 | 1. ノイバラ、ツルウメモドキとも定植後1年目の株を落葉後(11月以降)、誘引角20~30°で強誘引する(図1)。 2. ノイバラを強誘引とすると秀品率が高まり、放任栽培の約4倍(4000本/10a)の収量が得られる。また、収穫枝から発生する徒長枝が減少し、出荷調整時にかかる徒長枝除去の手間が省け、出荷調整による切り枝重の減少が軽減できる。さらに、着果側枝が増し、着果数が増加する(表1)。 3. ツルウメモドキは、樹形管理による増収効果は得られないが、誘引を行うと切り枝長が長くなり、切り枝重が増加する。また、強誘引により着果側枝が増し、着果数が増加する(表2)。 4. 強誘引を行うと、整枝・誘引作業がノイバラでは131.0時間/10a、ツルウメモドキでは173.5時間/10aかかる。ただし、作業が集中する収穫出荷にかかる時間は、両樹種とも放任栽培の半分以下ですみ、合計労働時間が1割程度短縮できる(表3)。 |
成果の活用面・留意点 | 1. 栽植様式は両樹種とも床幅60cm、通路240cm(条間300cm)、株間150cmの1条植えとする。 2. 本情報は、いずれも実生1年生苗を定植した結果によるものである。なお、ツルウメモドキは3株ずつ定植し、開花後雄株を間引き、雌1株のみとした。 3. 収穫は定植後2年目から可能で、本情報は、定植後2年目(収穫初年目)の結果によるものである。 |
URL | http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009746 |
カテゴリ | うめ 管理技術 栽培技術 出荷調整 ばら |
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