乗用作業体系による水稲無除草剤栽培の省力抑草技術

タイトル 乗用作業体系による水稲無除草剤栽培の省力抑草技術
担当機関 滋賀県農業総合センター
研究課題名
研究期間 2002~2004
研究担当者 中井 譲
中橋富久
藤井吉隆
堀口清博
林 吉一
森 幹男
数野幾久
発行年度 2002
要約 5月中下旬移植の水稲無除草剤栽培で、乗用型米糠散布機で米糠を散布後、株間対応乗用型除草機で機械除草を2回行い、移植直後から7月初旬まで深水管理すると、収量は除草剤栽培のやや減にとどまり、慣行の歩行型作業体系より大幅に省力化される。
キーワード 水稲無除草剤栽培、乗用型米糠散布機、株間対応乗用型除草機、深水管理
背景・ねらい 水稲の有機栽培における抑草対策として、移植後に米糠を施用する技術が普及しているが、米糠を施用しても抑草効果が不十分な場合が見られる。このような場合、米糠施用後に、機械除草を行うことにより抑草効果を高めることが必要である。しかし、これらは歩行型作業体系で行われているため、作業の省力化が課題となっている。そこで、米糠散布と機械除草の乗用型作業体系を組み立てる。
成果の内容・特徴 1.
5月中下旬移植で、乗用型米糠散布機で代かき4日後に70~130kg/10aの米糠を散布し、同14~31日後にかけて2回の機械除草を行い、移植直後から7月初旬にかけて、水深10cm程度の深水管理を行うと、抑草効果が認められる。その後、10a当たり5時間の手取り除草を行うと、収量は除草剤栽培のやや減にとどまる(表1)。
2.
開発した乗用型米糠散布機は、乗用管理機(I社JK11、最大出力8.4kW)に、ライブPTO軸からプーリとVベルトを介し、スピナ式のブロードキャスタを装着したものである。また、散布幅は10mで、散布量はシャッタ開度と走行速度で調節する(図1)。
3.
機械除草は、緊プロ事業で開発された株間対応乗用型除草機を用いる。なお、使用田植機の条数に応じて、6条もしくは8条の除草機を使用する(図2)。
4.
乗用型米糠散布機と株間対応乗用型除草機の作業体系は、背負式動力散布機による米糠散布と歩行型水田用中耕除草機(3条)による慣行の歩行型作業体系より、大幅な省力化が認められる(表2)。また、2回作業終了時の直進部欠株率は約10%で、枕地欠株率は約70%である。
成果の活用面・留意点 1.
農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法)に基づく、有機栽培米等の生産農家における普及を前提とする。
2.
乗用型米糠散布機の製作費用は、ブロードキャスタ本体が約120千円、プーリ、Vベルト、テンションなどの部品が約30千円の計150千円程度である。
3.
ハンドリングを容易にし、散布精度を向上するため、無洗米製造過程で粒状に精製された米糠を用いる。
4.
5cm以下の水深で管理すると、ノビエが多発し、極端な低収になる危険性が高い。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009690
カテゴリ 省力化 除草 除草機 除草剤 水田 水稲 水管理

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