ユズ幹腐病の発生は多雨地域に多い

タイトル ユズ幹腐病の発生は多雨地域に多い
担当機関 土壌肥料担当
研究課題名
研究期間 1997~2001
研究担当者 音井格
河野由希
山尾正実
竹中美香
中西友章
津村哲宏
辻 雅人
貞野光弘
発行年度 2001
要約 ユズ幹腐病は徳島県内では全域に発生が認められるが、被害が甚大で、栽培上大きな障害となっているのは、那賀川流域の降水量が年間3000mmを越える多雨地域である。全国的にも同様の傾向がみられ、本病は多雨地域限定病害である。
キーワード ユズ、幹腐病、多雨、地域限定病害
背景・ねらい ユズ幹腐病は枝幹部がすり鉢状または溝状のくぼみを生じて腐りこみ、激しい場合は枯死に至る被害の大きい病害である。本病の徳島県及び全国の発生分布を明らかにすると共に、多発要因について検討する。
成果の内容・特徴
  1. ユズ幹腐病の発生は徳島県内では、那賀川上流域の那賀郡木頭村、木沢村及び上那賀町で多く、やや下流の相生町では3町村に比べてやや少なかった。それ以外の地域では、勝浦町、上勝町、美郷村、貞光町、木屋平村、三加茂町でも発生が確認されたが、いずれも極少発生で、樹の生育等に影響は見られなかった(表1)。
  2. 発生の多い那賀川流域は、他の産地と比べて雨量が非常に多く、降水量が年間3000mm越える多雨地域である(表2)。
  3. 木頭村内では、水田転換園や川原に近い園などで幹にコケが生じている樹に発生が多く、周りがスギ林に囲まれた孤立した園では比較的少なかった。
  4. 全国的に本病の発生が多く、栽培上障害となっている地域は、和歌山県古座川町、熊本県矢部町、高知県の物部村、北川村、馬路村である。これらの地域は年間の降水量が2400mmを越える多雨地域である。
  5. 埼玉県飯能市越生町、山口県川上村、愛媛県日吉村、城川町、肱川町、高知県安芸市、宮崎県西米良村でも発生が確認されたが、いずれも少発生で、樹の生育等に影響は見られなかった。大分県院内町、愛媛県の広見町、内子町では発生が確認されなかった。
    これらの地域は宮崎県西米良村を除き、年間の降水量が2000mm以下である。
成果の活用面・留意点
  1. 降水量の多いユズ産地では、今後本病の発生が増加する可能性があるため、幼木樹から防除の際には、枝幹部にも殺菌剤を十分量散布する。
  2. 枝幹部にコケが生じている樹では発病が助長される傾向があるため、冬季に石灰硫黄合剤などを散布し、樹皮表面を多湿にしない。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009519
カテゴリ 水田転換園 防除 ゆず

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