キスジノミハムシの致死温度と熱水土壌消毒による被害軽減効果

タイトル キスジノミハムシの致死温度と熱水土壌消毒による被害軽減効果
担当機関 兵庫中農技術セ
研究課題名
研究期間 2001~2005
研究担当者 石川順也
廣瀬敏晴
発行年度 2001
要約 キスジノミハムシ成虫及び幼虫の温湯処理による致死温度は、50℃30秒である。したがって、熱水土壌消毒によりハウス栽培のコマツナやチンゲンサイ等のアブラナ科野菜においてキスジノミハムシによる被害を軽減できる。
キーワード キスジノミハムシ、致死温度、熱水土壌消毒、アブラナ科野菜
背景・ねらい コマツナ・チンゲンサイ等のアブラナ科野菜においてはキスジノミハムシが主要害虫となっている。これらの軟弱野菜は有機栽培や減農薬栽培で生産される場合が多く、物理的な防除技術の開発が求められている。そこで、熱利用による防除技術を確立するため、キスジノミハムシの温湯処理による致死温度について調査するとともに、熱水土壌消毒による被害軽減効果を検討する。
成果の内容・特徴
  1. 温湯処理で成虫及び3齢幼虫が100%死亡する致死温度と処理時間は成虫は45℃、5分間または50℃、30秒間、3齢幼虫では50℃、10秒間以上である(表1)。
  2. 0.8mmの防虫ネットをサイド張りしたビニールハウスにおいて、散水管を土壌表面 に敷設し、熱水土壌消毒機(M社製 熱出力300,000cal/h)を用いて80℃の熱水を100L/m2 注入すると、地表下20cmで45℃以上の地温が9時間、50℃以上の地温が5時間保持される(図1)。
  3. 熱水消毒後、コマツナ・チンゲンサイを栽培し、キスジノミハムシによる被害を調査したところ、生育中期の被害葉率はコマツナで5.7%、チンゲンサイでは12.5%、生育後期にはそれぞれ15.8%、30.4%に抑えられ被害を軽減できる(表2)。

成果の活用面・留意点
  1. キスジノミハムシの致死温度は太陽熱消毒にも活用できる。
  2. 熱水注入時にほ場が土壌水分を多く含んでいると、熱水が浸透していかないので、処理の前に深起・均平化し、土壌表面を乾燥させておく。

  
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009363
カテゴリ あぶらな 乾燥 害虫 こまつな チンゲンサイ 土壌消毒 農薬 防除

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