Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対するキュウリ10品種の感受性

タイトル Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対するキュウリ10品種の感受性
担当機関 東京農総研
研究課題名
研究期間 2003~2008
研究担当者 星 秀男
佐藤幸生
小野 剛
堀江博道
発行年度 2008
要約 近年発生が確認された Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対する東京都でのキュウリ主要10品種の感受性は、従来のウリ類うどんこ病菌とほぼ同様である。両亜属が混発している圃場でも、本病の防除には従来菌に対する耐病性品種が利用可能である。
キーワード 果菜類,糸状菌、発生生態、キュウリ、うどんこ病、 Oidium 属 Reticuloidium 亜属、品種
背景・ねらい キュウリでは、従来から問題となっている Oidium 属 Fibroidium 亜属うどんこ菌(OF菌)に対する耐病性品種が普及している。ところが、近年東京都において、従来とは異なる Oidium 属 Reticuloidium 亜属菌(OR菌)によるうどんこ病が広範に発生しており、OR菌に対する品種の感受性は明らかでない。そこで、東京都でのキュウリ主要10品種の各亜属うどんこ病菌に対する感受性を再評価し、本病防除のための知見とする。
成果の内容・特徴
  1. 接種には、OR菌は東京都の瑞穂町産(2005年5月採集)、立川市産(2005年6月)の2菌株、OF菌は立川市産(2006年8月)1菌株の計3菌株を供試した。
  2. OF菌感受性3品種にOR菌を接種すると、アンコール10、南極2号では両菌株とも発病が認められるが、湧泉では接種した菌株により感受性が異なる(表1)。
  3. 同接種試験において、OF菌耐病性品種(金星、夏すずみ、Vロード)では発病は認められない(表1)。
  4. 圃場における自然発生条件下(2007年)において、OF菌感受性7品種はすべて5月中に発病が認められ、5月下旬までOR菌がOF菌よりも優占する(表2)。一方,同耐病性3品種ではOF菌、OR菌ともに発病を認めない(表3)。
  5. 感受性7品種間における菌種の比率は,品種間でほぼ同様である。
  6. 6月中旬以降は、OF菌耐病性3品種も発病するが、同3品種上に発生する菌種はすべてOF菌でありOR菌の発生は認めない(表3)。
成果の活用面・留意点
  1. Oidium 属 Reticuloidium 亜属うどんこ病菌に対するキュウリ品種(OF菌感受性7品種,同耐病性3品種)の感受性は、従来の Oidium 属 Fibroidium 亜属菌とほぼ同様である。
  2. OF菌感受性品種内でもOR菌によるうどんこ病の発病状況には差異がある。
  3. OF菌耐病性3品種(金星,夏すずみ,Vロード)利用により、両亜属菌混発圃場でも本病の発病を抑制できる。
  4. 本知見は、減農薬栽培および薬剤耐性菌発生回避に活用できる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009236
カテゴリ うどんこ病 きゅうり 耐性菌 耐病性品種 農薬 品種 防除 薬剤

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