高糖度トマト「甘しずく」の栽培後半2本仕立てと摘果による増収・収穫量平準効果

タイトル 高糖度トマト「甘しずく」の栽培後半2本仕立てと摘果による増収・収穫量平準効果
担当機関 群馬農技セ
研究課題名
研究期間 2006~2008
研究担当者 本間素子
発行年度 2008
要約 「甘しずく」は、促成長期栽培において生育後半(1月上旬)に主枝を2本仕立てとすることで、糖度7度(Brix%)以上の合計収量、上物収量が増加する。また、1果房あたり3果に摘果することで、糖度7度以上の平均1果重が増加し収穫ピークが平準化される。
キーワード トマト、高糖度、仕立て法、摘果
背景・ねらい 群馬県育成の糖度の高いトマト品種「甘しずく」は、栽培後半に草勢が弱まり、慣行品種に比べ収量性がやや低いことや、時期により果実品質が変動しやすいことが問題となっている。そこで、糖度7度以上の収量が増加する仕立て法や、糖度7度以上の平均1果重が重くなり、収穫・調製作業が軽減できる摘果の方法について明らかにする。
成果の内容・特徴
  1. 「甘しずく」の促成長期栽培において、1月上旬に開花した花房直下の側枝を伸ばし2本仕立てとする「後半2本仕立て」により、1月上旬以降は仕立て本数が慣行の2倍となる(表1)。
  2. 後半2本仕立ては、慣行の1本仕立てや2本仕立てに比べ、糖度7度以上の果実において平均1果重は約7g小さいが、合計収量が約16%多くなり、上物収量も増加する傾向がある(表1)。
  3. 1果房あたり3果に摘果することにより慣行の無摘果に比べ、糖度7度以上の果実において平均1果重が約14g重くなる(表2)。収穫後の生育は、摘果することにより茎径が増加し、草勢が維持される(表3)。
  4. 収量の時期による変動は、摘果することで平準化され、各時期の収量に対する下物割合も少ない(図1)。
  5. 摘果することにより、慣行の無摘果に比べ、摘果作業時間として128時間要するが、作業時間の合計では、収穫・調製作業が軽減するため、約33時間省力化できる(表3)。また、下物果が少ないため廃棄時間、廃棄の手間も軽減される。
成果の活用面・留意点
  1. 栽培は、ポット苗定植の促成長期どりである。
  2. 後半2本仕立ては、生育後半にやや草勢が弱くなるので、2月以降日中著しく萎れさせないように遮光を行い、少量多回数のかん水を行う。
  3. 後半2本仕立ては、慣行に比べ生育後半に管理作業が増加する。
  4. 摘果は、形状不良果を摘除し、ピンポン球大のステージの果実を1果房当たり3果残るように行う。
  5. 摘果にかかる作業時間は、摘果を単独作業で行うよりも、摘葉、側枝摘除などの日頃の管理作業の中で随時摘果を行うことで、より少なくなる。
URL http://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/3010009162
カテゴリ 栽培技術 省力化 トマト 品種

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